福井への旅(2)永平寺
福井県吉田郡永平寺町志比5-15
永平寺は道元禅師が寛元2年(1244年)に開創した禅の修行道場。曹洞宗の大本山であり、現在は全国から集まった多くの雲水が厳しい修行の日々を送っている。
※道元:「1200.1.2~53.8.28 鎌倉中期の僧で日本曹洞宗の開祖。法諱は希玄(きげん)。号は仏法房。京都生れ。父は内大臣源通親,母は摂政太政大臣藤原基房の女伊子。幼少のとき父母に死別し,13歳で比叡山で出家,天台教学を学んだ。人は本来,仏であるのに修行しなければならないという疑問を解くため山を下り,栄西の弟子明全(みょうぜん)に参じた。1223年(貞応2)明全とともに入宋,5年間の滞在中に天童山の如浄に参じ得悟した。帰国後「普勧坐禅儀」を著し,坐禅の方法などを説いた。一時建仁寺に身を寄せたが深草に移り,33年(天福元)興聖寺を開き,主著「正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)」の著述を開始し,禅の宣揚に努めた。その間比叡山・東福寺などの圧迫があったため,43年(寛元元)門弟波多野義重の招きで越前に移り永平寺を開いた。出家主義にもとづくきびしい修行のもとに教団を形成した。晩年は弟子懐奘(えじょう)に寺を譲り,京都で没した。」(山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」より引用)
★中学生の頃以来なので、40年以上ぶりに永平寺にお参り。福井駅から直行の特急バスがあり便利。冬は七堂伽藍は雪囲い?(防寒用?)のシートで覆われているところもある。とても広く、数多いお堂を廊下で結んでいるので、どこにいるのかわからなくなるくらい。ここで修行するのは大変そうだなぁと改めて感じる。
◎唐門(勅使門)
江戸末期(1844年)建造。重要文化財。皇族の入山時や貫首就任時のみに開門する。
◎傘松閣天井絵
昭和5年、永平寺2世・孤雲懐奘(こうんえじょう)650回忌を記念して建築、156畳敷の大広間「傘松閣」の天井絵。144名の画家が花鳥風月の絵230枚を描いている。
◎山門(四天王:北方多聞天王)
江戸中期(1949年)建造。重要文化財。門の中には多聞天、増長天、持国天、広目天の四天王像が収められている。
◎中雀門
江戸後期(1852年)建造。重要文化財。
◎大庫院
法喜禅悦(ほうきぜんえつ):「法喜」=仏の教えを聞き、それを信じることによって心にわく喜び 「禅悦」=禅定(ぜんじょう)に入った心の喜び。(禅定:思いを静め、心を明らかにして真正の理を悟るための修行法。精神を集中し、三昧(さんまい)に入り、寂静の心境に達すること。)(Weblio辞書より引用)
◎廊下
つるつる、ぴかぴか。
※今回のお土産
傘松閣天井絵(写真集)、修行僧の焼き物、「道元さま」(子供向け解説本)、「道元禅師からのメッセージ」、「曹洞宗日課経大全」、学業御守