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1000日チャレンジ 487日目 『ArtQuake: The Most Disruptive Works in Modern Art』(24)「LOVE IS IN THE BIN (GIRL WITH BALLOON)」(Banksy)

ゴールまで513日

★BMI:24.1

Susie Hodge著/Frances Lincoln(2022年)『ArtQuake: The Most Disruptive Works in Modern Art』(電子書籍版)

(24)「LOVE IS IN THE BIN (GIRL WITH BALLOON)」(Banksy);イギリスを拠点として活動する匿名の芸術家・バンクシーの2006年に描かれた作品。(2018年に自身の計画によりオークション会場で一部が裁断された。)(公式youtube動画↓)

◎正体不明のストリート・アーティストであるバンクシーは、ステンシルを使ったわかりやすく平板な作品を秘密に制作し、後で発見される。政治的思想を込めた作品は一般の人に人気があるが美術批評家からの評価は低い。この作品は最初壁画として描かれたものをカンバスに描きなおされたもので、2017年のイギリスで最も好きな絵に選ばれている。2018年サザビーズでのオークションで104万ポンド余りで落札された直後に、額にしかけられたシュレッダーで裁断されるという”パフォーマンス”が話題になった。その後公開された公式動画では、すべてを裁断しきる計画だったことが示唆されている。この作品は2021年に再びオークションにかけられ1600万ポンドで落札されている

◎グラフィティを描く行為そのものが注目される稀有な画家だと思う。自身では何も語らないため、作品の意図は観るものの想像にしか過ぎない。その意味では、わかりやすい絵だがわかりにくい絵でもあるのかもしれない。しかし、彼が描いたものは保護し、他の人が書いたものは落書きとして消し去られるというのも妙な状況だとも思う。作品はそのものを大事に後世につないでいくことだけではなく、同時代の人間の心をどれだけ動かしたかの記憶をつないでいくことにも価値があるように思う。

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