国指定史跡銚子塚古墳附丸山塚古墳(山梨県曽根丘陵公園)
◎山梨県曽根丘陵公園
「山梨古代文化の発祥の地。
東日本最大級の銚子塚古墳をはじめとする古墳群。
石器時代、縄文時代の文化にふれあえる!
先土器時代から平安時代にかけての遺産が数多く発見されている山梨古墳文化の発祥地、曽根丘陵地帯。
曽根丘陵公園はこの地に、全国的にも貴重な銚子塚古墳、
丸山塚古墳などの歴史的遺産を保護し、景観を活かしながら整備しています。」(公園web siteから引用)
※山梨県立考古博物館を訪問するため、山梨県曽根丘陵公園へ。甲府駅からバスで30分程度。近くに中央高速バス(新宿行)のバス停「中道」があるが、交通が便利とは言えない。地元の皆さんは車で来られるのだろう。
国の史跡に指定されている古墳のうち、銚子塚古墳と丸山塚古墳は、きれいに整備されていて、墳墓の上にも自由に登ることができる。主な出土品は東京国立博物館に所蔵されているが、複製品を隣接する山梨県立考古博物館の常設展示で観ることができた。公園全体をぐるっと巡って約1時間。気持ちのいい秋の朝の散策になった。
◎国指定史跡銚子塚古墳附丸山塚古墳
「銚子塚古墳は、笛吹川左岸に連なる曽根丘陵の北麓に位置し、前方部を東に向ける前方後円墳です。
墳丘の規模は、全長169m、後円部の直径92m、高さ15mで、県内で最大規模を誇る古墳です。古墳時代前期のものとしては、東日本でも最大級です。墳丘は後円部が3段、前方部が2段で築かれ、葺石(ふきいし)と埴輪(はにわ)列の外部施設を持つことから、大和王権とのつながりが指摘されています。
古墳は昔の人のお墓で、埋葬された場所は後円部の中央の「竪(たて)穴式石室」という、石で囲まれた空間です。
石室内からは、大量の「朱」と青銅鏡5面、碧玉(へきぎょく)製車輪石・石釧(くしろ)、鉄剣、鉄刀、南海産スイジガイ製貝環(かいわ)などが出土しました。出土した鏡には三角縁神獣鏡も含まれることから、古墳周辺の地域がごく早い時期に、大和王権に組み込まれたことが想定されます。
また、銚子塚古墳の北東には、直径72mの丸山塚古墳(円墳)があり、この古墳も銚子塚古墳に続く首長の墓と考えられます。
ヤマトタケルノミコトが東征の帰路に、酒折宮で「御火焼之老人(みひたきのおきな)」と問答歌を交わし、即妙な返歌の褒美として、「東国造(あづまのくにのみやつこ)」の称号を与えたという伝説が古事記・日本書紀にあります。銚子塚古墳には、かなりの有力者が埋葬されたと見られていますが、この老人ではないかという説もあります。」(甲府市web siteより引用)
◎銚子塚古墳
◎丸山塚古墳
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