見出し画像

1000日チャレンジ 468日目 『ArtQuake: The Most Disruptive Works in Modern Art』(11)「Black Iris」(Georgia O'Keeffe)

ゴールまで532日

★BMI:24.1

Susie Hodge著/Frances Lincoln(2022年)『ArtQuake: The Most Disruptive Works in Modern Art』(電子書籍版)

(11)「Black Iris」(Georgia O'Keeffe);19-20世紀アメリカの画家Georgia O'Keeffeが1926年に描いた作品。(メトロポリタン美術館蔵)(権利関係不明のため写真は掲載せず美術館の当該作品サイトへのリンクを貼付)

unprecedented;前例のない、mythology;神話、extraordinarily;非常に、abstraction;抽象、reasoning;論法、論理的思考、enlarge;拡大する、exploitation;効果的な利用
Precisionism;プレシジョニズム;1920-1930年代のアメリカで存在した絵画様式。工場、倉庫などの人工物をキュビスムの影響を受けて抽象化しながらも、全体としては写実的なタッチで描写するものが多い。

◎ジョージア・オキーフは、当時の画家の多くが抽象画の実験に挑んでいた中で、具象画を選び、花を極端に拡大して描いた作品で注目された。彼女の作品について、女性器を描いた性的なメタファーと解釈されることが多かったが、彼女自身はそのことを断固として否定した。西洋絵画において、アイリスは聖母マリアの苦しみの象徴として用いられてきたが、彼女にはそのような意識はなかったのかもしれない。黒いアイリスは王の尊厳を表すとも言われる。

◎オキーフは、"アメリカモダニズムの母"と呼ばれる人だそう。作品は目にしたことがあったが、作家自身について関心をもったことがなかった。彼女は否定しているが、夫であった写真家スティーグリッツのヌード写真と並べて展示することも多く、”女性器”を意識させることを狙って描かれたものだと思う。見るものに想像をかきたてさせるという意味で、これは抽象絵画なのかもしれない。彼女は、草間彌生の米国留学生活を支援したことでも知られている。

いいなと思ったら応援しよう!