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静岡への旅(4)静岡県立美術館 収蔵品展「ロダン館開館30周年記念《地獄の門》ができるまで:素描、試作から完成へ」

ロダン館開館30周年記念《地獄の門》ができるまで:素描、試作から完成へ
静岡市駿河区谷田53-2
【会期】2024年10月09日(水)〜2024年12月15日(日)
(以下、公式web siteより引用)
「ロダン館開館30周年を記念し、ロダンの代表作《地獄の門》を様々な関連作によってご紹介します。《地獄の門》は、スケールの大きさ、長い構想期間、数多くの逸話を残す点で、彫刻家ロダンの人生と制作活動を象徴する作品です。約40年の長い制作期間において、素描、複数のマケット、そして門から独立した数多くの彫刻など、多岐にわたる関連作が生まれました。巨大な彫刻作品ができるまでどのように変化し、発展したのか。作者のアイデアや制作のプロセスに迫ります。」

※オーギュスト・ロダン(François Auguste René Rodin:1840 - 1917):「近代彫刻の基礎を築いたフランスの彫刻家。写実を重んじたが,たんに写実にとどまらない深い内面的・心理的意味を彫刻に表そうと努力した,近代彫刻の確立者。ルネサンス以来の最も傑出した彫刻家である。1864年「鼻のつぶれた男」で古典的彫刻と訣別し,醜のうちに美を発見,1877年の「青銅時代」をへて98年の「バルザック像」に至り,近代彫刻のピークに達した。そのほか,特に有名なものは「地獄の門」(1880〜85),「カレーの市民」(1895),「考える人」(1904)など。」(旺文社世界史事典 三訂版より引用)

★吹き抜けの高い天井のロダン館のエントランスホールには、32点のロダンの彫刻が展示されている。フランス国立ロダン美術館と友好関係をもっているとのこと。今回の企画展では、「地獄の門」の製作過程が丁寧に解説されていた。全く知らなかったが、「地獄の門」はロダンの生前は石膏までで、鋳造はされていなかったとのこと。死後に鋳造された数は7体。そのうちの2体が国立西洋美術館と静岡県立美術館にあることになる。今回の展覧会の本筋ではないが、この2体の印象が少し違うのは鋳造時期や鋳造方法の違いによるものなのか?いつか、石膏原型からの鋳造作品の在り方のようなものも含めた解説も期待したい。

◎オーギュスト・ロダン「地獄の門」(1880〜85)

オーギュスト・ロダン「地獄の門」(1880〜85)

◎オーギュスト・ロダン「考える人」(1904)

オーギュスト・ロダン「考える人」(1904)
オーギュスト・ロダン「考える人」(1904)

◎オーギュスト・ロダン「パオロとフランチェスカ」(1887 - 1889頃)

オーギュスト・ロダン「パオロとフランチェスカ」(1887 - 1889頃)

◎オーギュスト・ロダン「バルザックの巨大な頭部」(未完成:1897)

オーギュスト・ロダン「バルザックの巨大な頭部」(未完成:1897)

◎オーギュスト・ロダン「ラ・フランス(習作)」(未完成:1904)

オーギュスト・ロダン「ラ・フランス(習作)」(未完成:1904)

オーギュスト・ロダン「花子のマスク」(1908 - 1912頃)

オーギュスト・ロダン「花子のマスク」(1908 - 1912頃)

※今回のお土産
付箋、メモ、考える人アクリルスタンド

付箋、メモ、考える人アクリルスタンド


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