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1000日チャレンジ 484日目 『ArtQuake: The Most Disruptive Works in Modern Art』(21)「CONCETTO SPAZIALE」(Lucio Fontana)

ゴールまで516日

★BMI:24.2

Susie Hodge著/Frances Lincoln(2022年)『ArtQuake: The Most Disruptive Works in Modern Art』(電子書籍版)

(21)「CONCETTO SPAZIALE(空間概念)」(Lucio Fontana);19-20世紀イタリアの画家ルーチョ・フォンタナが1962年に描いた作品。
(下記リンクはこの本に紹介されているのとは別ヴァージョンのルートヴィヒ美術館展に出品されていたもの。1964年制作。ルートヴィヒ美術館蔵。ほぼ同じ構図で背景色が緑ではなく赤のものが本書には掲載されているが、所蔵が明記されていないため別ヴァージョンのリンクを掲載)

exploration;探査、infinity;無限、sculpture;彫刻、critics;批評家、vandalism;破壊行為

◎ルーチョ・フォンタナは、アートを通じて「無限の次元」を新たに創造することを目指した。フォンタナは当時始まっていた宇宙探査と同じように、アートの世界でも、平面の背後にある無限の暗黒を表現しようとしたという。初期の作品では、カンバスに複数の穴をあけていたが、後のバージョンでは、複数の切り込みを入れた。批評家の中には、暴力的と批判するものもあれば、絵画の境界を拡張したと評価するものもいた。切り込みは長さや角度が計算されてつけられており、彼自身も「構築であって、破壊ではない」とコメントしている。

◎もはや絵画は2次元では収まらなくなったということなのだろう。あるいは立体作品との境界が無くなったということかもしれない。この後、様々なコラージュ作品が出現してくるのは、この絵の延長線のことなのだろうと思う。ルートヴィヒ美術館展で実物を見たが、3つの切り込みが絶妙なバランスで配置されていて、切込みから見える黒と背景色の緑(この本に掲載のバージョンでは赤)のコントラストがとても美しい作品だった。家の今に飾りたい作品。

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