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加曽利貝塚・千葉市立加曽利貝塚博物館

令和6年度企画展示「加曽利貝塚E地点・B地点発掘100周年記念
「あれもEこれもE―加曽利E式土器(総括編)―」

千葉市若葉区桜木8-33-1
【会期】令和6年10月8日(火曜日)~令和7年3月2日(日曜日)
【会場】加曽利貝塚博物館 企画展示スペース
(以下、公式web siteより引用)
「2024年は、大正13(1924)年に東京帝国大学人類学教室による加曽利貝塚E地点・B地点の発掘調査が行われてから100年目にあたります。当時の調査地点である「E地点」から名付けられた土器が「加曽利E式土器」です。
当館では、この加曽利E式土器の変遷と地域性の解明を目的として、房総半島の資料を集成する企画展「あれもEこれもEー加曽利E式土器ー」を2018年から連続して開催しました。
今回は、過去6回の企画展の総括編と位置付け、100年前の発掘調査をきっかけに存在が認識された、加曽利E式土器の成立とその変遷過程について展示いたします。」

★あちこちの縄文遺跡を見学すると、必ずと言ってよいほど、「加曽利式土器」という言葉を目にする。そんなに有名なところなのか?と以前から気になっていた加曽利貝塚に。千葉駅からモノレールで少し。モノレールの桜木駅から徒歩で15分くらいで到着する。住宅街の中に突然、広い丘状の公園が現れる。公園内には、貝塚と住居跡の見学施設の他、出土品を展示する博物館、復元住居が点在している。いずれも無料!まずは、貝塚に埋まっている大量の貝殻にびっくり!中には動物の骨なども。一時期、開発の計画があったらしいが市民の運動で中止に、その後、念願かなって国の特別史跡に指定された。小中学校でこういうものを直接見る機会があれば、きっと遺跡や遺物の保存などへの理解のベースも拡がると思う。訪問した日には、早朝から発掘調査が行われていた。調査と保存、頑張ってほしい。

◎北貝塚 貝層断面観覧施設

北貝塚 貝層断面観覧施設
北貝塚 貝層断面
北貝塚 貝層断面
北貝塚 住居跡群観覧施設
南貝塚 貝層断面
南貝塚 貝層断面

◎出土した土製品
※加曽利E式土器:
加曽利貝塚では、大正期の発掘調査で、異なる調査区画から新たな形の土器が発見され、それぞれ「加曽利B式」「加曽利E式」と名付けられた。この2つの様式は出土した地層の上下関係から加曽利B式は縄文後期中頃、加曽利E式は中期の後半のものと考えられた。その後、全国の遺跡調査によって同様の形式の土器が出土した際に、その遺跡の年代を推定できるようになった。このことから縄文時代の遺跡として重要な遺跡となっている。

※参考:「土器 の年表?のはなし」(横浜市歴史博物館web siteより)

深鉢
深鉢
深鉢(加曽利EⅡ式:加曽利貝塚)
みみずく形土偶

◎出土した赤く彩色された貝
ハマグリ貝殻の内側にベンガラとみられる赤い色が付いているものが、貝塚内から発見されている。

赤く彩色された貝


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