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1000日チャレンジ 413日目『A Degree in a Book: Art History: Everything You Need to Know to Master the Subject - in One Book!』Day15 19世紀美術ー1765~1840年のロマン主義②テオドール・ジェリコー

ゴールまで587日

★BMI:24.3

★原著『A Degree in a Book: Art History: Everything You Need to Know to Master the Subject - in One Book!』(John Finlay著;Arcturus ;2020年)、日本語版『1冊で学位 芸術史~大学で学ぶ知識がこの1冊で身につく』(上野 正道監修;ニュートンプレス;2021年)を読みながら、英語で美術史を学んでいく。取り上げられている作品の中から、気になったもの、好きなものをピックアップして紹介していきたい。分厚い本なので、気長にゆっくり進めていく。

◎『メデューズ号の筏』(18-19世紀フランスの画家 テオドール・ジェリコー(Théodore Géricault、1791 - 1824)が1819年に描いた作品。ルーブル美術館蔵。

Le radeau de la Méduse(ルーブル美術館蔵)

この絵は1816年にアフリカ西海岸沖で座礁したフランス海軍メデューズ号の生存者を描いたもので、1819年にサロンに出品されている。この事件では、400人近い乗客がいたが、船長や高級士官によって見捨てられ、生存者はわずか10名ほどだったという。サロンでは、この絵が政治的な批判を目的としているとされて批判を受け、ルーブル美術館は封印することを目的に買い上げをするが代金をジェリコーに支払わなかった。そのためジェリコーは作品を取り返して、イギリスに渡って展示を行った。イギリスでは4万人を超える人々が入場料を支払ってこの絵を観たという。
このようにジェリコーは従来のアカデミーが扱わなかったような題材を絵画にすることに成功した。彼の絵画はロマン主義の先駆けと評されている。
全体的に暗い画面で色彩にも乏しい。歴史画というには、あまりにも生々しい記憶の中で描かれたもので、絵画の新しい意味=メッセージ性を強く感じる作品だと思う。

transgress;制限を超える(to go beyond the limit of what is morally or legally acceptable)、boundary;境界、anonymous;匿名の、無名の、scuttle;あわてて逃げる、doom;運命、frigate;フリゲート艦、metaphor;暗喩(a word or phrase used to describe someone or something else, in a way that is different from its normal use, in order to show that the two things have the same qualities and to make the description more powerful, for example She has a heart of stone; the use of such words and phrases)、enlarge;拡大する
(原著 p.189-190)


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