1000日チャレンジ 411日目『A Degree in a Book: Art History: Everything You Need to Know to Master the Subject - in One Book!』Day13 ロココから革命へ⑤ダビット
ゴールまで589日
★BMI:24.2
★原著『A Degree in a Book: Art History: Everything You Need to Know to Master the Subject - in One Book!』(John Finlay著;Arcturus ;2020年)、日本語版『1冊で学位 芸術史~大学で学ぶ知識がこの1冊で身につく』(上野 正道監修;ニュートンプレス;2021年)を読みながら、英語で美術史を学んでいく。取り上げられている作品の中から、気になったもの、好きなものをピックアップして紹介していきたい。分厚い本なので、気長にゆっくり進めていく。
◎『マラーの死』(18-19世紀フランスの画家 ジャック=ルイ・ダヴィッド(Jacques-Louis David、1748 - 1825)が1793年に描いた作品。ベルギー王立美術館蔵。
ダヴィッドは革命期のフランスで立場を変えながら巧みに生きた人物だった。革命前には王室に近づき、王室の依頼に基づいて古典的な歴史画を描き、革命後には急進的なジャコバン党に与して国民公会の議員にもなった。その後、ロベスピエールの失脚によって投獄されるも、ナポレオンにも近づき、その失脚後にはベルギーに亡命したという。
この作品は、ダヴィッドの友人でもある革命の貢献者でジャーナリストのジャン=ポール・マラーが暗殺された場面を描いている。力なく垂れ下がったマラーの右手は、カラヴァッジョが描いたキリストの姿に影響を受けていると著者は指摘している。
この時代にポンペイの遺跡が発掘され、その美術が注目されたことの影響もあり、古代ギリシアの古典に学ぼうという風潮があった。それに革命の時代をありのままに記録しようという意識もあわさって、「新古典主義」といわれる様式が生まれた。ダヴィッドは新古典主義の代表的な画家とされている。マラーの左手が持っている紙には「私の大きな不幸は、貴方の善意に訴える権利を私に与える」と記されているという。
★shrewd;利口な、contempt;軽蔑、mingling;混ざりあう、duly;正式に、incarcerate;投獄する、restrain;抑える、stirring;感動的な、unembellished;飾られていない、trajectory;軌道、seicento;(イタリア芸術・文学の)17世紀、セイチェント、commemorate;記念する、austere;厳しい、tyranny;独裁政治
(原著;Chapter8 p.172-173)
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