1000日チャレンジ 566日目 英語でアメリカ史を読む「A Little History of the United States」(3. Out of One, Many)
ゴールまで434日
★BMI:24.0
◎James West Davidson著『A Little History of the United States』(Yale University Press; Reprint版 (2016/9/13))を読みながらアメリカ史を勉強してみたい。
◎3. Out of One, Many
(要約)この章では、コロンブスが北米に到達する以前の大陸における先住民のくらしが描かれている。著者は、アメリカ先住民がカヌーを漕いで湖を進んだり、馬に乗ってバッファローを追う姿は、間違ったイメージだと言う。当時の北米の人口は約800万人。イギリスが200~300万人、フランスが1,500万人、中国は1億人ということを考えると、広大な北米大陸には、それほど多くの人口とは言えない。先住民たちは、住む環境によって、様々な暮らしをしていた。丸太をくり抜いた40~60人乗りの大きな船を操っていたものたち、野生動物を追っていたものたち、ブルーベリーなどを栽培していたものたちもいた。中には、文明を作り上げ、天文学者や高僧、支配者を備えたものたちもいた。アリゾナでは、ホホカム人 が長さ600マイル以上の灌漑水路を作りソラマメやトウモロコシを栽培していた跡が確認されているが、1492年に彼らは姿を消していた。ミシシッピ河周辺には、王や王族をもつ部族が暮らしていたし、メキシコでは後にアステカと呼ばれた進んだ文明が発達していた。しかし、彼らは文字をもっておらず、歴史として書き残されることはなかった。そして、1492年に到達した3隻の船が、歴史に書き記される”歴史”が始まることになる。
★vast;広大な、teeming;(動物や人が)うようよいる、glimpse;ちらっと見る、見かける、birch bark;シラカバの樹皮、pigeon;ハト、lizard;トカゲ、irrigate;灌漑する、archaeologist;考古学者
◎文字をもたず記載された歴史が残されていないことで、ヨーロッパ人が入る以前の北米の暮らしやその歩みは、考古学による発見で紡ぐしかない状態であることがよくわかった。北米大陸で1492年以前にすでに、多くの野生動物が失われていた可能性についても述べられているが、ここは本当なのか?別の視点での記述も確認すべきかと思った。
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