見出し画像

1000日チャレンジ 529日目 中村屋サロン美術館企画展示『鴨居玲展 人間とは何か?』

ゴールまで471日

★BMI:23.8

★東京新宿の中村屋サロン美術館で開催中の「鴨居玲展 人間とは何か?」を観てきたので記録を残す。https://www.nakamuraya.co.jp/museum/exhibitions/
(以下美術館web siteより引用)鴨居玲(1928-1985)は自己の内面を鋭く抉り出し、内の燃えさかる光をカンヴァスに描く画家として人気を博しています。
 本展では、「自画像」を中心に「老人たち」「教会」「婦人像」など、鴨居が心を込めて描いた油彩画、デッサン約40点を展観します。人間ひとりひとりの内面にある孤独、不安、または運命といった陰の世界、また愛に対しても正面から対峙し、‘人間とは何か?’を問い続けて57歳でこの世を去った鴨居芸術の軌跡をたどります。
 17点の東京初出品作品や、鴨居が集めた家具や小物も是非ご覧ください。
◎開催概要
会期2022年9月14日(水)~2022年12月4日(日)
主催/会場 中村屋サロン美術館
協力 公益財団法人 日動美術財団

★鴨居玲;鴨居玲(1928-1985)は石川県金沢市生まれ。金沢美術工芸専門学校(現 金沢美術工芸大学)で宮本三郎に師事。フランスやスペインなどでの創作活動を経て、1977年に帰国し、神戸にアトリエを構える。57歳で死去。

◎鴨居玲というと、怖い絵、の人というイメージだった。これまでもいくつかの作品を地方の美術館の収蔵作品展で見たことはあるが、これだけまとまった数の作品を見るのは初めて。心筋梗塞を発症した後から、自画像を多く描くようになったこと、同じ時期に何度も自殺未遂を繰り返していたこと。その頃には、何かしら死神のようなものが訪れているような感覚があったことなど、初めて知った。今回の展覧会のメインビジュアルになっている自画像は、真っ赤な背景に赤い服を着た男がこちらを見ている。亡くなった後にアトリエに残されていた作品だという。じっくり見ていると、ただ怖いというだけではなく、何か自分自身の中にもあるような心の叫びを代弁してくれているような気がしてきた。あるいは見ている人の自画像にもなっているのかもしれない。彼自身、自画像以外の作品について、浮浪者を描いていても、それはその姿を借りて自分が作り出した人なので、自画像のようなものだとも言っていたという。なかなか家の居間に飾りたいとは思わないが、違う時に自分が何を感じるのか試してみたくなるような作品だった。



いいなと思ったら応援しよう!