千葉県立美術館 開館50周年記念特別展「浅井忠、あちこちに行く-むすばれる人、つながる時代—」
浅井忠、あちこちに行く-むすばれる人、つながる時代—
千葉市中央区 中央港1丁目10番1号
【会期】令和6年10月30日(水)〜令和7年1月19日(日)
【会場】千葉県立美術館 第1・2・3・8展示室
【主催】千葉県立美術館
【後援】NHK千葉放送局、株式会社ジェイコム千葉、朝日新聞千葉総局、産経新聞社千葉総局、東京新聞千葉総局、毎日新聞社千葉支局、読売新聞千葉支局、千葉テレ、株式会社ベイエフエム、株式会社千葉日報社、日本経済新聞社千葉支局(順不同)
(以下、公式web siteより引用)
「近代洋画の先駆者として知られ、日本画や工芸、図案など多様な分野でも活躍した浅井忠(1856-1907)。昭和49(1974)年の開館以来、千葉ゆかりの作家として浅井の作品収集及び調査研究につとめてきた当館は、約200点の作品と絵葉書等約1,500件の関係資料という、日本有数の浅井忠コレクションを有しています。本展は、合計350点以上の浅井忠作品・研究資料を一度に見ることのできるまたとない機会となります。
開館50周年を記念し企画された本展では、当館が所蔵する4つの日記 ―「筑波日記」、「従軍日記」、「巴里日記」、「フォンテーヌブロー日記」― を軸に、当館所蔵の浅井作品を一挙公開、他館からも作品を借用してご紹介します。さらに、工部美術学校在学時のデッサンやフランス時代の句集「寒月・水仙」、浅井が様々な人と交換していた絵葉書や書簡といった貴重資料の一部を作品とともに展示することで、その多岐にわたる活動に隠された、知られざる人物像に迫ります。」
★名前は知っていたし、作品も何度か目にしてきた浅井忠だが、これほどまとまった数の作品を観るのは初めてだった。特に後半生に彼が挑んでいた装飾性の高いデザインの世界は、まったく知らなかったので、とても興味深く観ることができた。従軍画家として描かれた水彩画など、おそらくそれほど時間をかけずに描かれた作品では、描写力・構図の巧みさが際立っている。旅先からの絵葉書も多数展示されていたが、さらさらっとこんな絵手紙が描けたら楽しいだろうなと思わせる作品たちだった。浅井忠の作品を堪能できる展覧会だった。それにしても亡くなったのが51歳。もうとうにその年齢を超えてしまっている私は何を遺せるのか?と考えた時間でもあった。
◎浅井忠『藁屋根』(1887年頃:千葉県立美術館蔵)
◎浅井忠『狂女(付子規句)』(1898年頃:千葉県立美術館蔵)
◎浅井忠『子規居士弄丹青図』(1902年:千葉県立美術館蔵)
◎浅井忠『朝鮮大同門図』(1894年:千葉県立美術館蔵)
◎浅井忠『婦人像』(1907年:千葉県立美術館蔵)
◎浅井忠『向付皿、楊枝挿』(1902-1907年:千葉県立美術館蔵)
◎浅井忠『図案皿』(千葉県立美術館蔵)
◎浅井忠『鍾馗図』(1903年:千葉県立美術館蔵)
※今回のお土産
展覧会リーフレット、絵葉書など