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1000日チャレンジ 960日目 「A LITTLE HISTORY OF SCIENCE」(若い読者のための科学史)CHAPTER 40 Science in Our Digital Age

ゴールまで40日

★BMI:22.8

「A LITTLE HISTORY OF SCIENCE」(Bynum, William著;Yale University Press;2012年)を原著で読み進める(全40章)

◎CHAPTER 40 Science in Our Digital Age
★主な内容
19世紀、イギリスの 数学 者 チャールズ・バベッジ( 1792-1871)は プログラム可能な計算機をすでに考案していた。1800年代後半には、アメリカ の 数学者ハーマン・ホレリス(1860-1929)が、 大量のデータ分析を可能にするパンチ カードを利用した 電気機械を発明し、これは第2次世界大戦まで使用され続けた。大戦中、アメリカ、イギリス、ドイツでは互いの暗号を解読するためにコンピューターの開発を進めた。真空管を使用した当時の機械は発熱により度々故障した。アラン・チューリング(1912-1954)ケンブリッジ大学で並外れた計算能力をもつコンピューターを開発し、機械学習(AI)の仕組みまで考えていた。ジョン・バー ディーン(1908-1991)、 ウォルター・ブラッタン(1902-1987)、 ウィリアム・ショックリー( 1910-1989)― 八 九)によって共同開発された”トランジスター”はコンピューターの進化に大きな貢献をした。東西冷戦中も両陣営は軍事目的でコンピューターの開発に大きな予算を投じた。1970年代に入ると「マイクロコンピューター」と呼ばれる小型の画面付きのものも登場する。CERN(欧州原子核研究機構)の研究者ティム・バーナーズ゠リー(1955~)は、同僚のロベール・カイヨー(1947~)とともに、1989年に「ワールド・ワイド・ウェブ( WWW)」を発明する。1993年に一般に公開されると、一般家庭へのコンピューターの普及の時期とも重なり、世界の情報ネットワーク構築が急速に進んだ。コンピューターは犯罪にも使用される。世界には 優秀な科学者が必要だが、同時に、科学の利用を監視する良識ある市民も必要だ。

★単語
adaptability
;適応力、debug;コンピューター・プログラムのミスを見つけて修正すること、undoubtedly;間違いなく、brilliance;才気、strychnine;ストリキニーネ(アルカロイド植物の毒)、vacuum tube;真空管

★フレーズ
number-crunching
;大量の演算を行う、more and more;ますます

※アラン・チューリング;「Alan Mathison Turing、1912.6.23.(7.23.説あり) - 1954.6.8 英国の数学者。ロンドン生まれ。ケンブリッジ大学で学び、1935年学位を取得し、’36年論文「ガウスの誤差関数」で数学のスミス賞を受賞する。同年米国へ渡りプリンストン大学のチャーチの下で数学基礎論を研究し、論文「計算しうる数」を発表し、チューリング機械の概念を導入する。第二次大戦後、国立物理学研究所員を経て、’48年マンチェスター大学コンピューター研究室次長となり、自動計算機の開発にあたる。計算機科学の開祖である」(日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」より引用)

※ワールド・ワイド・ウェブ;「World Wide Web; WWW、インターネット上に蓄積されている情報を組織だった形式で,共有,検索,閲覧,利用できるように構築したシステム。単にウェブとも呼ぶ。マウスなどのクリック操作一つで,テキストや画像などの個別情報に関係づけられた別の情報を即座に参照できるハイパーテキスト形式が使われ,まるで蜘蛛の巣(web)のように情報の網を世界中のネットワークに張りめぐらせることができるため,この名がついた。スイスのジュネーブにあるヨーロッパ原子核研究機関 CERNに勤めていた物理学者ティム・バーナーズ=リーが,1989年に研究情報共有のために開発したシステムで,テキストに文字,写真,動画,音声などを埋め込むツールがその中核であった。1991年ウェブの文字情報を表示するブラウザが発表され,1993年には画像などのマルチメディア情報にもアクセスできるようになり,ウェブが世界的に利用されるようになった。個々のウェブは http://で始まる URL; Uniform Resource Locatorで指定される。」(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典より引用)

◎40章に渡って科学史を英語で読んできた。比較的な平易な文章で書かれていたものの、専門用語や馴染みのない物理や素粒子に関するお話のところでは、読むのに苦労した。しかし、あまり細かいところに気を遣わず、全体の意味を捉えて読み進める癖はついてきたように思う。最後の章で登場したコンピューターの力も借りられるところは借りて、活用しつつ、英語力と化学的な知識もまだまだ身につけていきたい。


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