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茨城県立近代美術館「没後100年 中村 彝 展―アトリエから世界へ」

美術館前のバナー

没後100年 中村 彝 展―アトリエから世界へ
【会期】2024年11月10日(日)~2025年1月13日(月・祝)
【会場】茨城県近代美術館
【主催】茨城県近代美術館
【後援】水戸市/朝日新聞水戸総局/茨城新聞社/NHK水戸放送局/産経新聞社水戸支局/東京新聞水戸支局/日本経済新聞社水戸支局/毎日新聞水戸支局/読売新聞水戸支局/LuckyFM茨城放送
(以下、公式web siteより引用)
「水戸市出身の洋画家・中村彝。その没後100年を記念し、大規模な個展を開催します。37年という短い生涯にもかかわらず、日本近代美術史上、偉大な足跡を残した中村彝の作品は全国各地に所蔵されています。本展では画家の代表作をほぼ網羅し、重要文化財《エロシェンコ氏の像》(1920年、東京国立近代美術館蔵、期間限定展示)をはじめ、前回展(当館ほか、2003~04年)では出品がかなわなかった《巌》(1909年、皇居三の丸尚蔵館蔵)や、約半世紀ぶりに公開される作品など、約120点が一堂に会します。また、彝が多大な影響を受けたオーギュスト・ルノワールの《泉による女》(1914年、大原美術館蔵)が、彝の作品とあわせて展示される貴重な機会となります。当館のみの単独開催となる本展を、どうぞお見逃しなく。」

★今年、東京新宿の中村屋サロン美術館で中村彝の展覧会を観て以来、すっかりファンになってしまい、今回は中村彝の出身地・茨城での大規模な回顧展に行ってきた。今回は作品120点ということで、初期から晩年までの画風の変遷を丁寧に解説されていて、とてもわかりやすかった。37年の生涯の中でも、レンブラント、セザンヌ、ルノワール、エル・グレコなど、多くの海外の画家の影響を受けながら、葛藤し、そしてそれを受容し、独自の画風に昇華させていく若い一人の画家が浮かび上がってくる。結核の進行により自分の死を意識しながらも、絵を描くことを諦めず貫いた姿勢に還暦を迎えてしまったおじさんである私自身、自分のこれからを考えさせてくるとても良い展覧会だった。
(作品は撮影禁止だったため個別に紹介できない。下に茨城県立近代美術館の所蔵作品紹介ページへのリンクを記録しておく。)

◎中村彝のアトリエ(復元)
展覧会会場の茨城県立近代美術館の横に、中村彝の東京下落合にあったアトリエが復元されている。今回の展覧会に合わせて、作品の中に描かれていた鳥かごも置かれていた。

中村彝のアトリエ(復元)
中村彝が使っていたベッド

※今回のお土産
展覧会カタログ、絵葉書(2種)、常陽藝文1988年6月号

今回のお土産


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