
吉備路の旅(3)楯築遺跡
楯築遺跡
岡山県倉敷市矢部
「倉敷市域北東の岡山市と境を接するあたりに広がる王墓山丘陵の北端、楯築神社の境内を中心とする弥生時代後期の墳丘墓です。 自然地形を利用し盛り土を行って整えられて墳丘の規模は、現在知られている弥生時代の墳丘墓としては最大級です。円丘部は径約50m、高さ5m。墳丘頂部には5個の巨石が立っており、墳丘斜面には円礫帯がめぐっています。 岡山大学考古学研究室による発掘調査の結果、朱の敷き詰められた棺とそれを納めた木製の槨の痕跡が発見され、鉄剣と大量のガラス小玉、土製の勾玉などもみつかりました。弥生時代から古墳時代にかけての社会の変化を研究するうえで、触れずにすますことのできない全国的にも重要な遺跡のひとつです。」(倉敷市公式観光web siteより引用)
★桃太郎のお話のモデルになったとも言われる吉備津彦命の温羅退治の神話。その中で吉備津彦命が温羅と矢を打ち合う際に盾として岩を立てたというのがこの場所だと言われる。円丘部とその両側に長方形の突出部を持つ弥生時代の墳丘墓(双方中円墳)。その円丘部頂上に円を描くように大きな岩が突き立てられている。古代への妄想があれこれ湧き出してくるミステリアスな場所だ。
◎楯築遺跡の墳頂列石
5個の巨石が立っている。

◎楯築遺跡の墳頂列石
資料によれば、長さ4.1m、幅2.9m、厚さ45cm、重さ6.3t。すごい!どうやって運んだんだろう。

◎楯築遺跡の墳頂列石
この祠も巨石の一つ

※この中かつて祀られていた石の複製が岡山県立博物館で展示中
◎楯築神社の旋帯文石(複製:岡山県立博物館蔵)(実物は楯築神社)
石の表面は帯状曲線入組文様で装飾されている
