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1000日チャレンジ 460日目 『ArtQuake: The Most Disruptive Works in Modern Art』(3)「Skeletons Fighting Over a Pickled Herring」(James Ensor)

ゴールまで540日

★BMI:24.1

Susie Hodge著/Frances Lincoln(2022年)『ArtQuake: The Most Disruptive Works in Modern Art』(電子書籍版)

(3)「Skeletons Fighting Over a Pickled Herring」(James Ensor)
19-20世紀ベルギー近代絵画を代表する画家James Ensorが1891年に描いた作品(ベルギー王立美術館蔵)

Skeletons Fighting Over a Pickled Herring(ベルギー王立美術館蔵)

herring;ニシン、wisp;房、tear;引き裂く、absurd;ばかげた、tussle;取っ組み合いをする、uglify;醜くする、ugliness;醜さ、interpretation;解釈、bizarre;奇妙な、macabre;不気味な、incongruously;おかしなことに、festivity;祝祭、mythology;神話、avid;熱心な

◎この絵の2つの骸骨は、作者のEnsorに批判的な記事を書いた2人の批評家らしい。彼らは両端を加えているニシンはEnsor自身。フランス語でニシンと自分の名が似ていることからのようだ。そのような風刺的な意味合いとともに、世の中の一般的な中産階級のものへの批判的な意味合いも含まれた絵だとのこと。
この時代、画家はだれかの発注を受けて絵を描くのではなく、自分自身が描きたいものを描くようになっていた。Ensorは自分で選んだテーマを自由なスタイルで描くため、生涯で何度も作風を変えている。自分の内なる思考や主観的な解釈をベースに絵を描く姿勢から、20世紀を代表するベルギーの画家となったが、このような気味の悪い感じの絵は、最初はなかなか受け容れられなかったようだ。絵画の技法においては、実験的な挑戦を繰り返していく人だった。

◎”REASON AND NATURE ARE THE ENEMY OF THE ARTIST.”;理性と自然はアーティストの敵だ” by James Ensor

◎アンソールは、この本で出会うまで、きちんと名前を認識していなかった。彼自身は、”~派”とか”~主義”に分類されることは無いようだが、この後のパウル・クレーなどに影響を及ぼした画家であるようだ。日本の美術館にもいくつかの作品が収蔵されているようなので、本物を見に行ってみたい。


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