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1000日チャレンジ 433日目『A Degree in a Book: Art History: Everything You Need to Know to Master the Subject - in One Book!』Day26 モダニズムー1906~1936年のフランス美術③シュルレアリスム

ゴールまで567日

★BMI:24.2

★原著『A Degree in a Book: Art History: Everything You Need to Know to Master the Subject - in One Book!』(John Finlay著;Arcturus ;2020年)、日本語版『1冊で学位 芸術史~大学で学ぶ知識がこの1冊で身につく』(上野 正道監修;ニュートンプレス;2021年)を読みながら、英語で美術史を学んでいく。取り上げられている作品の中から、気になったもの、好きなものをピックアップして紹介していきたい。分厚い本なので、気長にゆっくり進めていく。

◎『優美な死骸』(シュルレアリスムの画家 マン・レイ、イヴ・タンギー、ジョアン・ミロ、マックス・モリーズが1927年に制作)ポンピドーセンター蔵。

Cadavre exquis(ポンピドーセンター蔵)

20世紀のシュルレアリスムを志向する芸術家たちは、無意識・夢・理性による統制の無力化といったことに興味をもち、しばしば、「偶然」「自動」を受け容れた制作を行った。マン・レイらによる「優美な死骸」は、3つまたは4つ折りにした紙に、ほかのプレイヤーが何を描いたかを知らない状態で、一人ずつ生き物の身体の部分を描いていくという遊びから生まれた作品である。結果として、”優美な死骸”という生き物が”自動的に”誕生した。このような方法では、想像力は発揮されるものの、芸術品の個性は弱めることになった。
この作品のように「無意識に描く」ことの他に、ダリのように「無意識の世界」を具体的に描く形もシュルレアリスムといわれ、後者は画家個人の技量や発想・観念が色濃く反映され、強い個性が発揮されるようになっていったということなのかと思う。この作品の制作に携わったミロも、後には独自の特徴的な絵画を進めていっている。

fascination;強い興味、irrationality;不合理、delirium;せん妄、declaration;宣言、inaugural;開会の、plethora;過剰、iconoclastic;因習を破る、epitomize;象徴する
(原著 Chapter11 p.241-245)

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