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東京国立博物館 総合文化展 日本ギャラリー(本館)近代の美術

総合文化展 日本ギャラリー(本館)近代の美術
【会 期】2024年8月6日(火) ~ 2024年10月27日(日)
【会 場】東京国立博物館本館 18室
(以下、公式web siteより引用)
「明治・大正の絵画や彫刻、工芸を中心に展示します。明治5年(1872)の文部省博覧会を創立・開館のときとする当館は、万国博覧会への出品作や帝室技芸員の作品、岡倉天心が在籍していた関係から日本美術院の作家の代表作など、日本美術の近代化を考える上で重要な意味を持つ作品を数多く所蔵しています。これらの作品を通して、明治、大正、そして昭和にかけての日本近代の美術を概観します。
日本画の前半は、中秋の名月(2024年9月17日)にちなんだ作品など、秋の風情を感じさせる作品を中心に展示し、後半は歴史上の人物やでき事を描いた作品を中心に紹介します。洋画は油彩画が日本で本格的に描かれ始めた明治から昭和時代までの、多種多様に描かれた人物画の展開をご覧いただきます。彫刻は、日本の木彫に西洋の写実主義の技法を取り入れた高村光雲、光太郎親子の作品を展示します。工芸は、ガラスや七宝、牙彫など技巧的で精緻な細工が施された作品をご紹介します。」

★今回の展示では、高村光雲・光太郎親子の彫刻作品のそろい踏みと川瀬巴水の浮世絵に注目した。高村光雲の「老猿」は何度見ても素晴らしい。威厳と迫力は猿だけでなく座っている岩からも伝わってきているようだ。一方、高村光太郎のこの「老人の首」という作品は初めて観たように思う。老人の表情が生々しく、筋肉の動きや皮膚感まで伝わってくる。
大好きな川瀬巴水の作品も思いがけず観られて良かった。

◎高村光雲『老猿』(明治26年(1893):シカゴ・コロンブス世界博覧会事務局寄贈:東京国立博物館蔵:重要文化財)

高村光雲『老猿』

◎高村光太郎『老人の首』(大正12年(1923):江渡幹子氏寄贈:東京国立博物館蔵)

高村光太郎『老人の首』

◎川瀬巴水『東京十二題 五月雨ふる山王』(大正8年(1919):東京国立博物館蔵)

川瀬巴水『東京十二題 五月雨ふる山王』

◎川瀬巴水『東京十二題 雪に暮るる寺嶋村』(大正9年(1920):東京国立博物館蔵)

川瀬巴水『東京十二題 雪に暮るる寺嶋村』


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