SOMPO美術館 「北欧の神秘―ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画」
◎ 北欧の神秘―ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画
【会 期】2024.03.23(土)- 06.09(日)
【会 場】東京都美術館
【主 催】 SOMPO美術館、NHK、NHKプロモーション、朝日新聞社
【特別協賛】 SOMPOホールディングス
【協 賛】 DNP大日本印刷
【協 力】 フィンエアー、フィンエアーカーゴ
【後 援】 スウェーデン大使館、フィンランド大使館、ノルウェー大使館、新宿区
(以下、美術館公式web siteより引用)
「本邦初、北欧の絵画にフォーカスした本格的な展覧会
ヨーロッパの北部をおおまかに表す北欧という区分は、一般的にノルウェー、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、アイスランドの5 か国を含みます。このうち最初に挙げた3 か国はヨーロッパ大陸と地続きにありながらも、北方の気候風土のもとで独特の文化を育みました。
本展覧会は、この3 か国に焦点を定め、ノルウェー国立美術館、スウェーデン国立美術館、フィンランド国立アテネウム美術館という3つの国立美術館のご協力を得て、各館の貴重なコレクションから選び抜かれた約70点の作品を展覧するものです。
19 世紀から20世紀初頭の国民的な画家たち、ノルウェーの画家エドヴァルド・ムンクやフィンランドの画家アクセリ・ガッレン=カッレラらによる絵画などを通して、本展で北欧の知られざる魅力に触れていただければ幸いです。」
★これだけまとまった数の北欧絵画を観るのは初めてだと思う。寒い、暗いという印象だが、そのような環境だからこそ紡いできた神話的なものの神秘さが魅力的な作品群だった。
◎「トロルのシラミ取りをする姫」(テオドール・キッテルセン:1900年: ノルウェー国立美術館蔵)
※テオドール・キッテルセン(1857~1914):ノルウェーの画家。
※アニメの1シーンのような絵。おとなしくシラミを取ってもらっているトロルが可愛い。ムーミンもトロル(妖精)の一種なのもうなずける。
◎「アスケラッドと黄金の鳥」(テオドール・キッテルセン:1900年: ノルウェー国立美術館蔵)
※テオドール・キッテルセン(1857~1914):ノルウェーの画家。
※こちらもアニメか絵本の絵のような劇的な場面だ。光に照らされる男の顔の表現が好きだなぁ。
◎「冬の日」(ヴァイノ・ブロムステット:1896年:フィンランド国立アテネウム美術館)
※ヴァイノ・ブロムステット(1871-1947):フィンランドの画家。
※全体に暗い色調の絵が多い中で、珍しく明るい画面に惹かれた作品。カモメの声が凍れる空気に響くのが聞こえるようだ。
◎「夜景画」(アイリフ・ベッテシェン:1887年:ノルウェー国立美術館蔵)
※アイリフ・ペッテシェン(1852-1928):ノルウェーの画家。
※これは神話か何かの場面なのか。夜景と言いながら明るい画面で、湖面に映る光は月明りなのだろうか。
◎(上段左)「山の門の前に立つオースムン」(ガーラル・ムンテ:1902-1904年:ノルウェー国立美術館蔵)
◎(上段右)「一の間」(ガーラル・ムンテ:1902-1904年:ノルウェー国立美術館蔵)
◎(下段左)「五の間」(ガーラル・ムンテ:1902-1904年:ノルウェー国立美術館蔵)
◎(下段右)「帰還するオースムンと姫」(ガーラル・ムンテ:1902-1904年:ノルウェー国立美術館蔵)
※ガーラル・ムンテ(1849~1929):ノルウェーの画家。
◎「山の中の神隠し」(ガーラル・ムンテ:1928年:ノルウェー国立美術館蔵)
※ガーラル・ムンテ(1849~1929):ノルウェーの画家。
※ガーラル・ムンテは神話や民話を題材とした絵を多く描いた画家らしい。平面的な描写や装飾的な画面が、中世の写本を思わせる。
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