1000日チャレンジ 480日目 『ルートヴィヒ美術館展』(4)Franz Marc「Cattle」
ゴールまで520日
★BMI:24.4
★国立新美術館で開催中の『ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション』を先日、観覧した。この展覧会で印象に残った作品数点を紹介したい。
◎展覧会概要(美術館web siteより転載);ドイツ第4の都市、ケルン市が運営するルートヴィヒ美術館は、20世紀から現代までに特化した世界有数の美術館です。その優れたコレクションは、市民からの寄贈をもとに形成されてきました。本展覧会では、館名に名を冠するルートヴィヒ夫妻をはじめとするコレクターたちに焦点を当て、ドイツ表現主義や新即物主義、ピカソ、ロシア・アヴァンギャルド、ポップ・アートなど、絵画、彫刻、写真、映像を含む代表作152点をご紹介します。(会期;2022年6月29日(水)~9月26日(月))
◎ルートヴィヒ美術館とは;1976年に、ドイツで最も古い古典絵画美術館であるヴァルラフ・リヒャルツ美術館から独立するかたちでオープンした美術館。近現代芸術のコレクションを所蔵。ドイツ表現主義の作品を中心とするハウブリッヒ・コレクションと、ルートヴィヒ夫妻の寄贈による現代アートのルートヴィヒ・コレクション。ピカソ、ロシア・アヴァンギャルド、シュールレアリスム、ポップ・アートなど20世紀美術を収蔵・展示する。
☆Franz Marc;「Cattle」;19-20世紀ドイツの画家フランツ・マルクが1913年に描いた作品。(ルートヴィヒ美術館蔵)
マルクはカンディンスキーらが創始した「青騎士」のメンバーとして活動した。早くから描く対象として動物とくに馬や牛を好んで描いた。この作品では、左側の牛は座して進まず、右側の牛は前に歩んでいる。静の牛には青、動の牛は赤と寒暖の色彩を使い分けて、2つの対立するものを包含する世界を描いたのだという。マルクは第一次大戦に従軍し、36歳の若さで戦死する。彼が、この後、どのように抽象画を発展させたのか見てみたかったように思う。