1000日チャレンジ 474日目 『ArtQuake: The Most Disruptive Works in Modern Art』(18)「Erased de Kooning Drawing」(Robert Rauschenberg)
ゴールまで526日
★BMI:24.3
★Susie Hodge著/Frances Lincoln(2022年)『ArtQuake: The Most Disruptive Works in Modern Art』(電子書籍版)
(18)「Erased de Kooning Drawing」(Robert Rauschenberg);20世紀アメリカの芸術家Robert Rauschenbergが1953年に描いた作品。(サンフランシスコ近代美術館蔵)
★intrigue;興味を引きつける、reluctant;いやいやながら、provocation;挑発、determine;決定する、distinction;違い、outrageous;とんでもない、catapult;勢いよく放つ
☆Conceptual art;コンセプチュアル・アート(概念芸術);絵画や彫刻という形態をとらなくても、構想や考えだけでも芸術とみなすというもの。
◎ロバート・ラウシェンハーグは、デュシャンのレディ・メイドの概念を受け継ぎ、アートの限界と定義に挑むような作品づくりをした。この作品では、著名な画家であるデ・クーニングから素描の提供を受け、それを消去したものにラベルを貼って作品とした。彼はこの作品に、ラベルは完成した作品の重要な要素であり、それなくしては、この作品がなんであるのか知ることもできない」と記している。この作品は、有名な画家の作品を消してしまったという事実による衝撃とアートにおいては、消去が生産と同様の価値をもつことを示す意図があったと解釈されている。しかし。この作品は発表後10年もの間、ほとんど注目されることはなかった。その後、コンセプチュアル・アートの成立における重要な作品と位置づけられるようになった。
◎この人も初めましての作家。この作品だけでは、どんな芸術家なのか、まだ把握できていない。シルクスクリーン・ペインティングやコラージュ作品を多く残しているようだ。この作品は、何度も同じことをしても意味がないという意味では、デュシャンの便器と同じようことなのだろう。アイデア、コンセプトが芸術なのだと。