1000日チャレンジ 429日目『A Degree in a Book: Art History: Everything You Need to Know to Master the Subject - in One Book!』Day22 1848~1904年のフランス美術⑦エドヴァルド・ムンク
ゴールまで571日
★BMI:24.3
★原著『A Degree in a Book: Art History: Everything You Need to Know to Master the Subject - in One Book!』(John Finlay著;Arcturus ;2020年)、日本語版『1冊で学位 芸術史~大学で学ぶ知識がこの1冊で身につく』(上野 正道監修;ニュートンプレス;2021年)を読みながら、英語で美術史を学んでいく。取り上げられている作品の中から、気になったもの、好きなものをピックアップして紹介していきたい。分厚い本なので、気長にゆっくり進めていく。
◎『叫び』(19-20世紀ノルウェー出身の画家 エドヴァルド・ムンク(Edvard Munch、1863日 - 1944日)が1893年に描いた作品。ノルウェー国立美術館(オスロ国立美術館)蔵。
ゴーギャン、セザンヌ、ゴッホ、ロダンなどの芸術家たちにとっては、19世紀末は、自分自身の居場所を見つけるのが難しような時代だった。そして、象徴主義の画家たちは、リトグラフやパステル、絵の中に字を書くなど様々な実験を行った時代でもあった。そのような試みの中で象徴主義の画家は、ドラマチックな色彩、絵の具の厚塗りによるインパクトなど技法的な実験も繰り返し、やがて、それらは20世紀の表現主義、抽象主義、キュビズムへのつながっていった。そういう意味で、20世紀美術はすべて象徴主義から派生したのだと著者は主張している。
ムンクは、自分自身の不安な気持ちや叫び声を聴いたという不思議な体験を、この絵に表している。つまり、この絵は実在する橋を描いているものの、その実態は彼自身の内面の世界であり、象徴主義もさらに抽象的な方向に進んでいるということがわかる。
★revealing;暴露する、吐露する、unconventional;慣習にとらわれない、impasto;厚塗り
(原著 Chapter10 p.222-223)
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