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1000日チャレンジ 270日目 世界史の偉人(79)John Maynard Keynes

ゴールまで730日

★BMI:24.0

★『シンプルな英語で話す 西洋の天才たち―Western Genius』(ジェームス・M・バーダマン (著), 硲 允 (翻訳), 千田 智美 (翻訳);ジャパンタイムズ;2016年)。

79.John Maynard Keynes(ジョン・メイナード・ケインズ);19-20世紀、イギリスの経済学者。20世紀、最も影響を与えた経済学者といわれる。彼は第一次大戦後の講和会議に大蔵省の役人として参加し、ドイツに対する寛大な賠償を求めたが、受け容れられず、帰国後職を辞し、自身の主張を本として出版し、批判をあびる。世界大恐慌下で出版した『雇用・利子および貨幣の一般理論』で彼は、他の経済学者とは異なり、政府が積極的に介入すべきと主張した。彼の主張は、市場に物があふれるような状況では、企業は投資を躊躇し、雇用の低下、消費の低下という悪循環を生むので、政府が借金をしてでも雇用を増加させる必要があるというものだった。アメリカ大統領セオドア・ルーズベルトは彼の説を採用し、ニューディール政策を推進し、戦時下で、アメリカの生産は2倍に増加し、失業率は大きく低下した。需要重視の彼の考え方は現在でも議論の対象となっている。

impose;課す、負わす(to introduce a new law, rule, tax, etc.; to order that a rule, punishment, etc. be used)、defeat;負かす(to win against someone in a war, competition, sports game, etc.)、in the depths of;~の真ん中で、deficit;赤字額(the amount by which money spent or owed is greater than money earned in a particular period of time)、implement:実行する(to make something that has been officially decided start to happen or be used)

pros and cons;賛否両論(the advantages and disadvantages of something)

◎ケインズ主義は日本でもおそらく小泉政権以前は主流の考え方だったのだろう。大きな政府で、政府の介入が大きく、政府が主導して再分配を行うというしくみ。その点では、おそらく自民党も社会党も同じ方向の中での違いに過ぎなかった。しかし、小泉政権以降は、新自由主義的な小さな政府が施行されていった。このコロナ渦で多くの補助金が投入されている。これはかつての公共事業とは異なるのかもしれないが、政府補助により競争が阻害されるようなことになれば、企業の競争力を結果的にそぐことにならないか、心配なところでもある。

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