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1000日チャレンジ 774日目 PARCO劇場「新ハムレット」観劇記録(一部ネタバレあり)

ゴールまで226日

★BMI:24.5

◎先日、PARCO劇場で上演中の「新ハムレット」を観たので、記録に残しておきたい。
(概要)
【会場】PARCO劇場
【上演期間】2023年3月14日(火)~6月18日(日)
【作】太宰治(新潮文庫刊『新ハムレット』より)
【上演台本・演出】五戸真理枝
【出演】木村達成 島崎遥香 加藤諒 駒井健介/池田成志 松下由樹 平田満
(以下、公式web siteから引用)
「太宰治が初めて書き下ろした長編小説は、『ハムレット』のパロディだった・・・。
共感度100%の日本人的な“新しい”ハムレットがここに誕生!
太宰治が『ハムレット』を語り直した怪作を、演劇界注目の新鋭・五戸真理枝が戯曲化。かの日本の文豪がシェイクスピアを語り直したら・・・。
あの太宰治が昭和16年(1941年)に若干32歳にして大胆にも挑んだのは、あのシェイクスピアの『ハムレット』の翻案でした。それは太宰が初めて書き下ろした長編小説でもありました。
シェイクスピアの四大悲劇の一つに数えられる『ハムレット』。王位の争奪や国家の存亡という壮大なスケール感と詩的なセリフの数々が世界中の人々を魅了し続ける一方で、日本人にとっては外国の古い時代の物語でもあり、全てを直観的に理解することは容易ではありません。太宰治が語り直した本作は、設定は同じながらも太宰治のレンズを通すことで、ハムレットや彼を取り巻く人物たちが拗らせる悩みや関係性が非常に身近に感じられ、日本人の感覚のままで100%共感できること間違いありません。
演出を手掛けるのは、『コーヒーと恋愛』『貴婦人の来訪』『毛皮のヴィーナス』で第30回読売演劇大賞の最優秀演出家賞を2月に受賞したばかりの五戸真理枝。初登場となるPARCO劇場で受賞後初の作品に取り組みます。古典作品を現代的かつ親しみやすく立ち上げる手腕に定評のある五戸自身が、この戯曲形式の小説を上演用台本へとブラッシュアップし、客観性と諧謔と愛情に富んだ“新しい”ハムレットへと立ち上げます。その大胆かつ豊かな発想で観客を驚かせる五戸が、本作にどんな工夫を加えるのか、期待が高まります。」

(感想)太宰の書いたハムレットのパロディ、、というより、ハムレットの枠を借りて太宰が描いた家庭劇とでもいえる物語だった。シェイクスピア版は封建領主時代の価値観を背景とした一族の復讐と滅びの物語だが、太宰版はもっと生々しい親子の物語だ。木村達成さんの演じるハムレットが、23歳の等身大の若者で、一人現代風の衣装に身を包んで現代との橋渡しにもなっているように感じた。膨大なセリフ量だが、後半に進むにつれて心情描写が素晴らしく感じた。太宰版のオフィーリアは一人の意志をもった女性として描かれる。島崎遥香さんも後半の演技は素晴らしかったが、少し幼く見える。実年齢的にはちょうどよいのかもしれないが、一人の女性として描くのであれば、もう少し大人びた感じでもよかったように思う。加藤諒さん、池田成志さん、松下由樹さん、平田満さん、それぞれにベテランの演技の幅が感じられてよかった。舞台装置はシンプルながら必要十分で小道具も効果的。太宰の原作をじっくり読んでみたくなった。

https://stage.parco.jp/pdf/parcoplay/store/storage/new_shinham_chirashi_omote.pdf




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