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#4 脱ぎ方は人それぞれ| 裸になろう。身体性の感じ方

「スナックテレカン」は、北海道と京都に住むミニマム経営者の宿木雪樹(@yuki_yadorigi)と瀬良万葉(@seramayo)が、業務終わりにお酒を飲みながらZoomでしゃべるだけの番組です。

「どんなこと話してるの?」という方に向けて、このnoteでは、Podcastの内容の一部をテキストにまとめています。今回は「脱ぎ方は人それぞれ」という話で、宿木が家の中で全裸で過ごしていると聞いて驚く瀬良。一部抜粋なので、おもしろそうと思ったら、ぜひPodcastで聴いてみてください!

この夜、宿木が飲んでいたのはサントリーのウィスキー「 蒼」

宿木:人は、社会で生きていくためにたくさんのものを身にまとっていると思うんです。洋服、つまり物理的な布もそうですし、肩書きも含まれます。私たちの場合は“経営者”という肩書きもまとっているじゃないですか。

何かをまとっていないとこの社会では生きていけないとずっと思っていて、だからこそ、私は“脱ぐ”ことに対する欲望がすごいんです。

瀬良:つまり、解放されたいってこと?

宿木:そう、ふだんのあらゆるものから解き放たれたい欲求。そうすると、全裸でいることがすごい幸せなんですよ。

瀬良:おもしろい…! 何にも縛られてないってことですよね。すぐそこに世界があって、全身で世界と直接触れ合っているんですね。え、ちょっと待ってください。ってことは、家に帰ったら……、いや、在宅で仕事してるから、仕事以外のときは一糸まとわぬ姿ってこと?

宿木:わりと、そうです。

瀬良:叶姉妹じゃないですか! 

宿木:叶姉妹みたいな絵になる裸でもないのにね(笑)。ルーティンというほどでもないですけど、その日の打ち合わせやタスクが全部終わった瞬間、ババッと着ているものを脱ぐんですよ。よっしゃ、今日が終わった!って。

瀬良:めっちゃ面白いですね。そのまま裸でお酒を嗜むんですか?

宿木:全裸になって、冷蔵庫を開け、缶ビールなりウイスキーなり、その日の気分に合わせて酒を取り出します。で、飲んだら「あぁ、いま、全裸!」みたいな感覚になれて。

瀬良:人間社会のしがらみをすべて捨てる、と。

宿木:私、これって多くの人が持っている感覚だと思ってたんです。でも、どうやら違うみたいで。それに気づいたのは、パートナー(一緒には住んでいない)と一緒に過ごしていて、お風呂上がりに何の気なしに裸で脱衣所の外に出たら、「裸で歩かれるとドキドキする」って言われたから。

私は家の中はどこでも縦横無尽に全裸で歩いているから、「ええっ?」ってすごいびっくりしちゃって。別にパートナーは繊細なタイプではないのに、だいぶ違う価値観を持っていたたことに衝撃を受けました。

変な話、すでに全裸なんて見飽きてるような関係性なのに、そこで恥ずかしいという感覚が生まれるってことは、どうやら何か違うっぽいと。それで、家の中で裸で過ごす人って、もしかして少数派?と気づいたんです。

瀬良:少数派です……!!

宿木:え、瀬良さんは脱がない?

瀬良:脱がないし、逆にすごいって思います。宿木さんは裸=リラックスって感覚なのかなと想像するんですが、それって裸の自分に耐えられているっていうことでもあるんですよ。

宿木:ほ……? 耐えられて?

瀬良:裸でいると自分の肉体を意識せざるを得ないじゃないですか。それに向き合いたくないから服を着ているっていう面があると思います、私は。

宿木:!!! 
なるほど。いま、すごい新しい価値観に出あった感じ。

瀬良:確かに全裸は解放されているけど、なんだろう、すごく自分の肉体と向き合っている気もします。

宿木:でも、自分で自分の肉体は見えなくない? 鏡の前に行かなければ。

瀬良:まったく行かないですか? 通りすがりに鏡に映ることもない?

宿木:それはありますが、私、自分の見た目にマジで興味がないんですよ。(叶姉妹とはほど遠い)だらしない体なんですけどね……。

瀬良:いや、そういうことじゃないんですよ。服を着ていると空気を感じられるのは腕とか脚とかの露出しているゾーンだけですが、裸でいると全身で空気を感じますよね。空気を全身で感じられるのは懐が深いと思うんです。だって、肉体を意識せざるを得ないじゃないですか。

宿木:私はそれを快感だと思っている気がします。

瀬良:だから、すごくストイックな方だなって思います。叶姉妹とか、GACKTとかもそうじゃないですか。

宿木:いや、私の全裸と、叶姉妹やGACKTの全裸を並べられても…(汗)

瀬良:だってその方々くらいしか知らないし。

宿木:このPodcastを聴いてくださっている方が何人くらいいるかわかりませんが、「家の中で全裸で過ごす人ってどれぐらい存在しているの?」は、私にとって注目度の高いトピックです。意外と、いると思うんですよね。

瀬良:いるのかなあ……、気になる。私は裸でいる方のことをストイックだと思うけれど、その方々は服を着ている人に対して「なんでそんなにとらわれてるの?」って思っていそう。

つまり、裸でいる人は自分に向き合っているから偉いんです…! めちゃくちゃ面白いな、この話。

宿木:瀬良さんの「裸でいる人」のイメージって叶姉妹やGACKTのことだと思うんですが、その方々は自分の容姿や内面をすごく磨き上げた上での裸でしょう? でも、私はまったく磨いてないから……。

瀬良:いや、一緒ですよ。裸を出せてること自体がすごいと思う。

宿木:いや、すごくはない。だって、家の中で誰も見ていなかったら、自分が解放されてるほうが楽じゃないですか。

全編はPodcastにて

今回のエピソードは「#4 脱ぎ方は人それぞれ」からの抜粋です。実際のPodcastでは、ここに書いた内容からさらに深掘りし、どんなときに身体性を感じるかといった話もしているので、ぜひ続きを聴いてみてください。

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