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#7 カップの中を覗いてみれば| デスクワークと嗜好品

「スナックテレカン」は、北海道と京都に住むミニマム経営者の宿木雪樹(@yuki_yadorigi)と瀬良万葉(@seramayo)が、業務終わりにお酒を飲みながらZoomでしゃべるだけの番組です。

「どんなこと話してるの?」という方に向けて、このnoteではPodcastの内容の一部をテキストにまとめています。今回は、ふだん自宅でPCに向って仕事をしている二人が、デスクワーク中の飲み物について話をしています。一部抜粋なので、おもしろそうと思ったらPodcastで聴いてみてください!

瀬良:私はデスクワークでパソコンに向かうとき、いつも傍らにコーヒーの入ったマグカップを置いています。朝に弱いのもあって、カフェインを摂取するためにも、毎日最初の一杯は絶対コーヒーですね。

宿木:コーヒーがモーニングルーティンになっているんですね。私はあまり詳しくないんですが、コーヒーの味って「酸味」や「苦味」で表現されますよね。瀬良さんはどっち派なんですか?

瀬良:昔は酸味のあるコーヒーが苦手で、いわゆる深煎りが好きで、深煎りしか飲めないと思っていました。でも、5年ほど前に町のコーヒー豆屋さんにふらっと立ち寄って試飲させていただいた豆が、酸味が特徴の豆だったのにも関わらず、すごくおいしいと感じたんです。

それからは「酸味が特徴のコーヒーもおいしいのかも」と思って飲むようになり、今はむしろ酸っぱいほうが好きなくらい

宿木:おもしろい。人生のある時点で、同じ飲み物(コーヒー)でも好みが変わっていくこともあるんですね。

瀬良:確かに。宿木さんは、コーヒーはどっち派ですか?

宿木:私はコーヒーは苦味が強いのが好きです。でも、苦味派というより、「おいしい酸味」のコーヒーにまだ出あえていないだけかもしれません。

瀬良:日本で飲まれるコーヒーのほとんどが深煎りという時代が長かったんじゃないかな。レトロな喫茶店のコーヒーは深煎りというイメージがあるし、おいしいコーヒー=深煎りの苦いコーヒーだったのでしょう。

スペシャルティコーヒーが流行り始めて、まだそんなに経っていないですよね。海外からブームが来たのかどうかわからないですが、酸っぱいコーヒーもおいしいという価値観が広まったのは、わりと最近な気がします。

宿木:そうなんですね。コーヒーは苦いものというイメージがありましたが、そうやって味わいの選択肢が増えてきて、これからさらにコーヒー需要が高まっていく可能性もありそうですね。


TOKI coffee

瀬良:そうですね。私は「ANONYM(アノニム)」という自社ブランドでコーヒーを販売していて、オリジナルブレンドで深煎りのコーヒーも、結構浅煎りのフルーティーなコーヒーも出しています。

浅煎りのほうは、いままでコーヒーが苦手だったり、カフェオレでしか飲めなかったりした友人から、「なんだか紅茶っぽい」「これだったら飲める」といったお声をいただきました。

宿木:私も4種類飲ませていただいたんですけど、「コーヒーっぽくないコーヒーがある」とすこしびっくりしました。それが浅煎りだったのかな。

瀬良:そうですね。でも、うちのはそこまで浅煎りに攻めているほうでもないと思うんですよ。最近では、もっと色が薄くて、フルーティーでジュースみたいなおいしさがあるコーヒーを出す専門店もありますから。

宿木:オリジナルブレンドを4種類出しているのは、やはり味に幅を出したいという理由からですか?

瀬良:はい、いろいろな味や香りを楽しんでもらえた方がいいかなって。

宿木:めっちゃいいと思います。私は瀬良さんをきっかけにコーヒーの世界が広がって、「こんな味のコーヒーもあるんだ」「すごくおいしいな」って感じられましたから。

瀬良:うれしい、ありがとうございます。コーヒーは苦手って思っていた人も、今なら苦手じゃなくなっている可能性もあると思うんですよね。

宿木:「コーヒーは苦いから飲めない」と線を引いてしまうのは、もったいないかもしれないですね。いろいろな味わいのコーヒーが出てきているし、自分の味覚が変わっている可能性もあるし……。

瀬良:宿木さんはデスクワークのお供に何を飲んでいるんですか?

宿木:コーヒーを飲むこともありますが、基本的に、いつも飲んでいるのはハーブティーです。ハーブティーに出あったのは、フリーランスになる前、会社員を辞めてすぐの頃でした。当時、心身ともにボロボロになっていたのですが、そんな私にハーブティーを贈ってくれた方がいて。

初めてハーブティーを飲んだとき、「体が欲してるものを飲むとこんなにも幸せなんだな」って思えて、すごくホッとしたんです。

瀬良:ハーブティーにはそういう良さがありますよね。

宿木:はい、薬ではないけれど、気持ちを落ち着かせてくれるんだなと感じました。それからというもの私はいろいろなハーブティーをストックして、いつも何らかのハーブティーを飲むようになったんです。

ハーブティーは、丁寧な生活をしているとか、おしゃれとかいうイメージがありますが、私はもっと日常的に飲んでいいものだと思っています。麦茶の作り置きをしておくような感じで、ハーブティーも飲まれればいいのにな。

宿木:嗜好品としての飲み物を選ぶことは、自分に向き合うことでもあり、もっといえばどう生きるかみたいなところに近い領域だと思っています。「自分はこの飲み物が好き」と言えるものを持っておきたいですよね。

瀬良:確かに。コロナのときに「不要不急」という言葉が出回りましたが、おいしい飲み物って不要不急に入るじゃないですか。でも、だからこそ大事なのかもなって思うんです。生活に密着していて、毎日飲める嗜好品。

宿木:身近にあるのに、ちょっと日常から解き放たれる瞬間みたいなものを自分に与えてくれるというか……。

瀬良:そうですね。何を飲むかに自分のこだわりを入れられるのがいい。

宿木:五感を使えるのもすごく好きです。私たちを含めて、デスクワークが中心の方は、視覚と聴覚だけで仕事をしていることが多いんじゃないかなって思うんです。でも、コーヒーやハーブティーという嗜好品をデスクワークのお供にすることで、味覚と嗅覚も刺激してもらえます

瀬良:いいですね。私もデスクワーク中にハーブティー飲んでみようかな。

全編はPodcastにて

今回のエピソードは「#7 カップの中を覗いてみれば」からの抜粋です。実際のPodcastでは、ググる前にまず想像する、「解釈」のよろこびとは、という話もしているので、ぜひ続きを聴いてみてください。

ご感想やリクエストがあれば、このnoteへのコメントか、Podcast「スナックテレカン」へのお便り受付フォームまでお気軽にどうぞ。

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