問題と課題の違いについて
問題と課題は、似ているように思われますが、実際には異なる意味を持っています。
問題は、困難や障害があることを指します。何かがうまくいかないときに問題が生じます。問題は、現在の状況に対して、解決策を見つけることが必要です。
一方、課題は、達成すべき目標や目的があることを指します。課題は、達成するために取り組む必要がある問題やタスクです。課題は、自己成長やスキル向上の機会として捉えることもできます。
問題と課題の違いを理解することは、日常生活だけでなく、仕事や学習でも非常に重要です。問題解決スキルを磨いたり、課題に向き合うことで、より良い結果を生み出すことができます。
問題とは
目標と現状のGAPのことを指しています。
理想の状態から考えた時に「問題だ」「違う」などと感じる点は全て問題となります。GAPが発生すること自体に目を向けること、認識することは非常に重要なことです。
理想の体重が50kgだとして、現状が60kgであれば、10kg太っているというのが問題ですね。
問題点とは
その問題が発生している原因が、問題点です。これは複数考えられますね。
問題点となるものを一挙に羅列することが重要です。
なぜ10kg太ったのか?
夜中にお菓子を食べている
全く運動をしない
食べるスピードが早い
カロリーの高い食事ばかりする
お菓子ばかり食べてご飯を食べない
課題とは
問題点を複数挙げたうち、解決すべき点に対して起こすアクションを課題と言います。
上記問題点のうち、解決すべきだと思うことを選びます。
一気に解決できるのであれば全てを課題とすることも可能ですが、10kgも太った人の生活を一気に変えることは難易度が高いでしょう。
なのでまずはどこから手をつけるのか、どこから頑張るのか、1つ解決したら他も解決できる点はないか?などを考え、課題設定をします。
-10kgにするための課題
運動をする
お菓子をやめる
ここで意識していただきたいのは
問題点は「〜ない」という否定語になるのに対して、
課題は「〜する」というポジティブワードになります。
最後に
問題があり、問題点がたくさん上がることは良いことです。課題設定をして解決していけばいいだけですから。
一方で、問題はあるけど問題点が見つからなかったり、問題が特定できない場合はとても厄介です。
また、問題点をそのまま課題としてしまう方がいます。
出てきた問題を手当たり次第全て解決しようとすると、遠回りになってしまったり、うまく解決に結びつかないこともあります。
まずは問題点を洗い出し、課題設定をするという癖をつけましょう。