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無知でフリーのトレーナーになって分かった苦労と後悔、それでも感じる良さ②
私は今、フリーランスでパーソナルトレーナーとしての肩書を持ちつつ、仕事の幅を広げるために海外留学をしています。
こうして海外留学に来る前までは、緊急事態宣言の影響で図らずも国内でフリーのトレーナーとしての活動を約3年ほどすることになったのですが、
フリーランスでトレーナーとして働くことでわかった苦労と、フリーランスになる前にあれしておけばよかった!ということをお伝えしていきます。
前回の記事
これをやっておけばよかった!
◆人脈の”作り方”を知っておくべきだった
特にトレーナーという職種においては、クライアントに選んでもらうことで仕事がもらえるのですが、それには知り合いの紹介やクライアント同士の口コミといった人脈の寄与がとても大きいです。
私の場合は、スポーツクラブと業務委託契約をしていたのですが、これは一つとはいえ太いパイプになってくれます。それも選択肢としてアリとはいえ、一つのパイプだと何が起こるかわかりません。
(現に私は緊急事態宣言の影響を受けました泣)
だからこそ、「こんな人と繋がりたい!」と思った時に、「人との繋がり方」そのものを経験しておくと、いざとなった時の転換が効くのです。
例えばの話、生きる術と武器を備えておけば、サバンナにいようがジャングルにいようが生き延びられる可能性があがるということですね。
結局、それがないといくら集まりに行ったり紹介されてりしても、漠然と名刺や連絡先だけ集めて終わってしまってはもったいないですよね。やり方さえ頭に入っていれば、いざ必要な時に新たな人脈を作るか、作らないかの選択肢も持てるということです。
フリーランスは肩身が狭い
◆基本全て自腹
勉強のためのセミナー参加、教材、トレーニングツール、集客に使うためのソフトや名刺などは会社や誰かが負担してくれるわけではありません。税金も保険も年金も自分で支払います。
よく、「経費で落とせる」なんてことも聞きますが、これは支払った金額が返ってくる=タダになるわけではありません。確定申告の話をすると長くなるので省きますが、会社員が仕事に関連することで発生した経費を会社負担で払ってもらうようなことではないのです。
◆何か「やらかす」とダイレクトに自分の名前が傷つく
お客様や取引先とのトラブルなどに対して起こりうるリスクにはより慎重になります。例えば、私の場合ですと、スポーツクラブと契約をしている場合、自分がそのスポーツクラブで担当しているお客様とプライベートで連絡を取り合ったり、関わりをもったりするのはNGです。また、スポーツクラブとは関係なく全くの個人でジムをオープンした時などに、そこへスポーツクラブのお客様を勧誘するのは訴訟問題になります。そうなった際に、会社ではなく、私という個人名がダイレクトに傷つくわけです。同じ業界や所属している会社にも取引先がいたりと、1つの会社を敵に回してしまうだけでもその後の「やりづらさ」はついて回る可能性も考慮しなくてはなりません。
そうした法令順守、モラルなど…会社員でも私はやりませんが、お酒に酔って他人に絡んでトラブルを起こすなどはもってのほかです。特にネット社会の今、どこで誰が情報を広めているかわからないですよね。
だから、自分の行動には本当に気を付けないといけないです。
◆契約を取ることの難しさとリスク
上記にも上げたように、会社の規模が大きいほど、取引先も多いので、ダイレクトに名前が傷つくと、その後の活動にとてもやりづらさが残ります。
フリーランスは孤独
◆自分でやる「手作業」も多い
フリーで活動をするためには、HPを作ったりとか、画像や動画を撮影して編集したり、トレーナーと関係ないスキルも多少必要な場合があります。だからこそ、自分の仕事で目標設定・達成してくための戦略立てと実行に割く時間を捻出するためには、誰かに依頼するということも必要になってくるのです。何を自力で行い、いくら投資するのか、どこに時間をかけるのか、この見極め方はとても大事だと思いました。
時には誰かに仕事を依頼するのも大事ですが、人に仕事を任せることによって必要なお金とリスクも当然存在します。
◆間違いや改善点を誰かが教えてくれるわけではない
新入社員であれば特に最初は手取り足取り指導してくれますし、私の場合は自分が行ったレッスンやお客様対応に関して見てくれて評価してくれる上司がいて、「もっとこうしたら良いんじゃない!」なんてアドバイスをくれます。フリーランスのトレーナーとして所属してる以上、そういった有難いフィードバックをいただける機会は中々ありません。プロとしてのカリスマ性を持つために、自分で自分を振り返り、磨くこと、そして時には人からのフィードバックを自分から積極的にもらいに行く謙虚な姿勢も求められます。
これは、トレーナーという職種にかかわらず、例えば社会人としてのメールや電話のマナーや接待のちょっとした気遣いなど、社会で生きていく上で必要な素養についても言えます。
こうした素養は、会社という組織に属して上司に注意されたりしながら経験を積んで学んでいく機会も多いので、それに触れる機会の少ないことはデメリットの一つと言えるかもしれません。
◆女性であることの問題
残念ながら「女だから」と横柄な態度を取る人、または性的な目で見られるリスクもあります。とくに会社ではなく「個人」で活動していると余計にです。SNSを活用し、自分で集客をするにしても、住所や居場所、連絡先のなどの管理に関しては慎重に対応しないと、重大なことが起こってからの対処は本当に厄介です。
リスクを書き出し、細分化することで回避する
フリーランスで働くことのリスクは上記のとおり多いですが、それを怖がってばかりいると行動範囲も狭くなり、できる仕事の幅も収入も制限されてしまいます。
漠然とリスクを「リスク」というのではなく、一度「どんなことが起こりうるのか」「何が心配なのか」を書き出し、その回避方法を一つ一つ潰していくのです。
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今回は体験を踏まえた現実的なデメリットを書かせていただきましたが、
次回は、本記事の内容を踏まえてもなお感じる
フリーランスで働くことの良さ
をお伝えしていきます。
それではまた♪
気温が下がり始める季節ですが、お身体に気を付けて素敵な時間をお過ごしください!
SK - 旅好きトレーナー
大学時代の授業で、運動・スポーツは、競技・娯楽・医療・社会貢献…と色々な場面で広く心と身体の健康に寄与し、食事や休養に並んで「健康」を構成するかけがいのない一要素であることを学ぶ。
同時に、実際には世界的に「若年層の運動不足」「生活習慣病」、日本に至っては「平均寿命と健康寿命の10年のギャップ」という厳しい問題について知る。若い時からの運動習慣が、将来に潜む生活習慣病や寝たきり/介護のリスクを下げることを知り、運動・スポーツを通した健康促進や自己実現に貢献すべく現職に就く。