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【ナナシス】10周年の青空に飛び込んで――「DIVE TO YOUR SKY!!」雑感あるいは決意表明

 8月17日、18日の2日間、幕張メッセイベントホールで開催されたTokyo 7th Sisters LIVE「DIVE TO YOUR SKY!!」に参加してきました。

 10年の節目で開かれる今回のライブでは、10年という長いようで短い時間を通じて磨いてきた音楽性と演出が、全体を通して発揮されていたように感じます。

メドレーライブという新機軸

 ナナシスはこの10年間で170超の楽曲をリリースしました。170という数字を直視するたびに、あらためて10年という時間の重みを感じます。その一方で、3~4時間という公演時間を考えると、今回披露される楽曲はほんの一握りだろう……というのが、幕張メッセに向かう京葉線の車内で考えていたことでした。

 現実的に考えて、2日間で170超の楽曲を捌くことはできません。最も多くの楽曲を披露した「6+7+8th Anniversary Live」でも1日あたり約40曲です。2日間まったく別のセットリストでも80曲。これでも既存楽曲の半分以下です。もちろん、2日間別のセットリストなんて有り得ませんから、披露される楽曲はもっと少なくなります。

 10年間で多くの楽曲を輩出してきたナナシスが、果たしてどのような構成で楽曲を披露するのか――。その答えは「メドレー」にありました。

 ほぼすべてのユニットがメドレーで2~4曲披露したあと、MCを挟んで1曲フルコーラスで歌う、もしくは再びメドレーで楽曲を披露しました。しかも、単にメドレーで歌うだけでなく、2日間で歌唱する楽曲を変えたのです。これには思わず膝を打ちました。

 メドレーとはいえ、多くの楽曲を歌い、踊ることは決して容易なことではありません。この日に向けてレッスンを重ね、パフォーマンスを磨いたキャストのみなさまに心から敬意を示します。

 1日目の開幕を飾った777☆SISTERSのMCでは、「今回のライブではたくさんの曲を支配人に届けたいと思います」というメッセージが発せられました。この言葉どおり、2日間でのべ100曲以上を披露。今回のライブのテーマである「より多くの曲を届ける」という試みは、見事に成功したと言えるでしょう。

 ちなみに、全曲フルコーラスで披露したのはOFF White、ジェダ・ダイヤモンド、はる☆ジカ(ちいさな)、コドモ連合、SEASON OF LOVEの5組だけだったと記憶しています。これらのユニットは他のユニットに比べて持ち曲が多くありませんから、フルでの歌唱は当然と言えるでしょう。

 また、これまでのナナシスライブでは、メドレー形式で楽曲を披露することはあまり行われませんでした。10周年にしてメドレーという新機軸を提示したことは、ナナシスライブの可能性にまだまだ広がる余地があることを感じさせます。

ナナシスライブのこれから(自分語り少々)

 2日間で100曲以上。メドレーが中心とはいえ、披露された曲数でいえば過去最高です。しかし、両日ともに1曲も披露しなかったユニットがあります。それがNI+CORAです。

 今回の参加ユニットのうち、WITCH NUMBER 4、NI+CORA、SiSH、The QUEEN of PURPLE(QoP)で、それぞれ1人ずつ欠員がありました。それを補うべく、WITCH NUMBER 4はSiSHとコラボレーションし、QoPは4Uとコラボレーションし、双方の曲を披露するという構成がとられました。

 一方、NI+CORAは他のユニットとコラボすることなく、1曲も披露しないままライブを終えました。「オ・モ・イアプローチ」をきっかけにナナシスにハマった私としては、もちろんNI+CORAのパフォーマンスが観たかったというのが正直なところです。

 とはいえ、大規模なライブを催すうえで、大勢のキャストやスタッフの予定を調整したり、規模にあったライブ会場を抑えたりと、さまざまな制約が浮上するのもまた事実です。関わる人の数が多ければ多いほど、眼前に現れる制約もまた多く、複雑さを極めることだと思います。

 NI+CORAでいえば、WITCH NUMBER 4とSiSHのように、他のユニットとコラボするという選択肢があったことでしょう。そして、コラボに舵を切らなかったのにも理由があるはずです。これについてあれこれ言ったり、推察したりすることはしません。野暮ですからね。楽曲を披露しないという選択肢を選んだことを尊重するとともに、今後のライブに期待したい、というのが率直な思いです。

 2日目の特報にて、2025年のライブに関する情報が解禁されました。詳細は未定ですが、今からとても楽しみです。ここでNI+CORAのステージが観られるのか、はたまたその先になるのか……。未来のことは分かりません。ただ、一つ確実なのは、今後もナナシスのゲームをプレイし、ナナシスの音楽を聴き、各種イベントの抽選に応募し、チケットが取れたら参戦することです。

 ナナシスの世界を今後も堪能するために、そしてNI+CORAのパフォーマンスを再び目にできることを信じて、これからもナナシスを推していきたいと思います(私的ナナシス推し曲ランキング急上昇中の「Crescendo」が披露されたら、比喩ではなく本気で膝から崩れ落ちることでしょう。VISUALIVEで初披露されてから今に至るまでヘビロテしてます)。

 ライブ開催日近辺では地震や台風などがありましたが、2日間トラブルなく無事に終えて良かったです。キャストのみなさま、ライブの運営にかかわったみなさま、ライブに現地・オンライン参戦した支配人のみなさま、本当にお疲れ様でした!


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