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ビルドアップにおける「フリーマン」とは「空いている」ではなく「構造的フリーマン?」

「フリーマンをみつけろ!」
「フリーマンにボールを渡せ!」

ビルドアップにおいてキーワードとして多く耳にする機会があるのではないか?
(私だけ…)

当然私もこういうようなワードを使うことがある。ただこの「フリーマン」という言葉を皆さんはどのように扱っているだろうか?

「マークされていない選手」
「ボールを受けられる選手」
そのような認識が多いのではないか?

私はそれだけでは不十分だと思っている。


ビルドアップにおける「フリーマン」とは
「構造的フリーマン」であると私は解釈している。
要するに「ただ空いている、フリーである」というのではなく、その相手の配置やプレッシングの仕組みなどそこにあるゲームの構造的にフリーマンになっているということである。
(日本語が合っていないこともあるのでご容赦ください)

わかりやすくいうと下の図。

先ほどの最初の図との違いでわかってほしい。

ただ、これは作戦盤上の話ではない。
相手のプレッシングで状況次第で変わる。

「僕たちが4-3-3で相手が4-4-2だからアンカーがフリーマンです」ではない。
それはあくまでも考える上でのベースの話。

では状況次第とは?

プレッシングのセオリー(完全マンツーマンとかだと話は変わるかもしれないが基本的には)として後方には数的優位でカバーを作りたいとして、そうなると必然的に前方はプレッシング側の数的不利=ビルドアップ側の数的優位が生まれる。

プレッシングチームは何を狙うか?
自分たちの−1を意図的に消しながら同数、優位に持ち込んで誘い込んで奪いに来る。

では状況次第で構造的フリーマンはどこにできるか?

それは相手のプレッシングの背中である。
そこに生まれるのが本当のフリーマンだ。

よく見るのはプレッシングを受けて
空いているサイドバックに意図なくパスをするセンターバック。

これは「フリーマンを使っている」のではなく
相手のプレッシングに誘われて追い込まれに行っているのである。
※もちろん、サイドバックにする進む方向を変える意図でパスをするのは大アリ。

この状況で目指すべきは消された逆のセンターバックである。
※もちろん前線に優位があればそれが優先!

つまり"相手のプレッシングの矢印を折る"
ってやつですね。

「フリーマンを見つける」
ってのはただ単に「空いている」という視覚情報から得られるものではなく、
相手の意図を
五感で感じて始めてわかるのかもしれない。

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