Football Coach Smz

育成年代のサッカーコーチ/1種〜4種を指導した経験あり/柔道整復師の免許を所持 日々の学びや振り返りなどを綴ります。

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最近の記事

『早く判断をする』≠『少ないタッチでプレーする』であり、『早く判断をする』=『少ないタッチでプレーする』である!?

タイトルを見て「都合のいいことを言うな!はっきりせい!」と思う人もいただろうけれど、このはっきりしないものがサッカーというスポーツであり、この意味をうまく解釈できていることがサッカーというスポーツを理解しているということであると私は思う。 ただ一つこれだけは私の結論としてはっきりさせておきたいのは 『早く判断をする』≠『少ないタッチでプレーする』 というプレーが存在するということだ。 サッカーにおける判断とは? サッカーというスポーツで目の前に現れているプレーというのは

    • ビルドアップにおける「フリーマン」とは「空いている」ではなく「構造的フリーマン?」

      「フリーマンをみつけろ!」 「フリーマンにボールを渡せ!」 ビルドアップにおいてキーワードとして多く耳にする機会があるのではないか? (私だけ…) 当然私もこういうようなワードを使うことがある。ただこの「フリーマン」という言葉を皆さんはどのように扱っているだろうか? 「マークされていない選手」 「ボールを受けられる選手」 そのような認識が多いのではないか? 私はそれだけでは不十分だと思っている。 ビルドアップにおける「フリーマン」とは 「構造的フリーマン」であると私

      • どんなフットボールをするか?に対する私の考え方

        「どんなサッカーをするんですか?」 「もっとこんなサッカーをやらないんですか?」 「こういうスタイルのサッカーなんですね」 時々こういうことを言われるが、私の見解は 「どんなサッカーをするか、してるかを語ることに意味はない」と思う。 私たちがボールを持っている時 あなたたちはボールを持っておらず 私たちが自陣にいる時に あなたたちは敵陣にいる 私たちがゴールに迫れば あなたたちはゴールを守っている 水たまりの上はグラウンダーのボールは転がらず 向かい風の時はボールも

        • チャレンジアンドカバーは最強じゃない!

          「ボールってどうやったら奪えますか?」 「チャレンジアンド…チャレンジだ!」 「抜かれたらどうするんですか?」 「その時は…カバーをしろ!」 「チャレンジアンドチャレンジじゃないんですか?」 「チャレンジアンドチャレンジの中でカバーをするのがチャレンジアンドチャレンジだ!!」 「?????」 ---------------------- 日本サッカーの課題・世界との差と言われている「ボールを奪う」 よく、海外の人から「日本サッカーはどうしてこんなに奪いにきてな

          「週明け・オフ明けはまず”フィジカル”から」ってなに?

          結論OFF明けラントレが必要という前提で話を始めるのはもうやめにしよう!! 勇気を持って、違うトレーニングを選択してみよう!! 前置きサッカー界で疑問を持たずに当たり前のように上がる話題がある。 特に高校サッカーではよく見られるし、自分の現役時代もあった。 「火曜日はまじきついわー。これならオフいらないわー。」 そう、高校サッカーの選手にとって火曜日は1週間で1番憂鬱な日なのである。 なぜならば・・・ 「オフ明けはまずフィジカル(ここではいわゆるラントレ)から」という慣

          「週明け・オフ明けはまず”フィジカル”から」ってなに?

          2026への挑戦状。日本が向上させないといけないのは『保持』ではなく『前進』である。

          試合後によく聞かれたのは「これからはもっと主導権を握ったサッカーをしていかないと未来にはつながらない」「ベスト8以上に進むにはもっと主導権を・・・」 そもそもサッカーの主導権とはなんだろうか? 私が最近しっくりきたのはビジャレアルで働く日本人の佐伯夕利子さんの以下のスイート 日本では多分何も意識せずに『主導権』という言葉を聞くと=ボール保持率になるのではないだろうか? ボール保持を相手に譲れは主導権を握られた。ボール保持して敗れた場合には主導権は握ったが敗れた。と。 私は

          2026への挑戦状。日本が向上させないといけないのは『保持』ではなく『前進』である。

          サッカーチームを構築しよう(オンザピッチ編)

          サッカーチームを構築しよう!オンザピッチ編です。 とは言ってもオフザピッチ編を作るつもりは今のところありません(笑) 日本の育成年代(特に若年層)はどうしてもシーズンというものを感じにくいカレンダーになっています。そのため自分もかつては「この1年で選手とチームを成長させるんだ!」と漠然と考えて日々のプランニングをしてきました。 ここ数年、幸いなことにトップチームからジュニア・スクールまで様々な指導現場に携わらせていただく中で、【シーズンを通してチームに対してどのようにアプロ

          サッカーチームを構築しよう(オンザピッチ編)

          プロサッカークラブのアカデミー選手育成(サッカー選手を育てるという意味での)の目的は本当に「トップチームへの選手輩出」なのか?

          近年、育成への重要性が叫ばれるようになり、リーグからも「ホームグロウン制度」「アカデミー評価制度」などの整備が進んでいる。 そして、ほとんどのクラブも「育成型クラブ」などを掲げ「20◯◯年までにトップチームの半数をアカデミー出身者に」などを謳うクラブもある。 ※もちろん、育成の目的がサッカー選手を育てることだけではないということは承知の上で、今回は「プロ選手の輩出」に限っての議論とする。 私はここに疑問がある。 ほんとうにアカデミーの目的は「トップチームへの輩出」で「トッ

          プロサッカークラブのアカデミー選手育成(サッカー選手を育てるという意味での)の目的は本当に「トップチームへの選手輩出」なのか?

          ビルドアップの時「サイドバックが高い位置をとって、サイドハーフが内側に入る」はオーソドックス…ではなく特殊可変だぞ!

          めちゃくちゃ具体的な題名で始まりましたが、結論はそういうことです。 いつからでしょうか? ジーコジャパンの頃でしょうか? 日本において1-4-4-2のシステムが使われる時、ビルドアップでこの形がよく使われますね。 1-4-4-2でパッと集まったトレセンのようなチームでもなんとなくゲームが始まるとサイドハーフは内側に入ってきてサイドバックは高い位置をとってウイングのようになる。 これが常識かのようになっていると思います。 ただ、私にはこれが違和感でしかありません。 「いや

          ビルドアップの時「サイドバックが高い位置をとって、サイドハーフが内側に入る」はオーソドックス…ではなく特殊可変だぞ!

          「整ったできるやつら」より「グッダグダのグッデグデ」のほうが燃える

          これは完全に自分の好みの話し。 シーズンが進むにつれ、チームの成熟度は増して洗練されて整ってくる。ある程度のことは予測ができるし、「ここまではできるだろうな」「ここからはできないだろうな」という感覚を掴む。 もちろん、まだまだ取り組むべきところはたくさんあるけど、それもそれでこんな感じのことをやったらある程度こうなるだろうなー、となる。 これはこれで楽しいし、充実感ある。 が、しかし気づいたことがある。 この「成熟してきたチーム」を見てる時に「グッダグダのグッデグデの

          「整ったできるやつら」より「グッダグダのグッデグデ」のほうが燃える

          捻くれ者こそが、世界を変える。思考を止めるな!!

          反対の意見を言うとこの世の中では 「はいはい」「はじまったはじまった」「協調性ないな」みたいになる。 同調してくれる人を皆好む。 たしかに同調意見は安心する。 がしかし、この世に絶対それ正解は存在しない。 だからなにかが上手く行くときは思いもよらないことが起きたりする。 プラン通りに行ってプラン通りに成功することなんてない。 だから自分は常に疑い続けるし、常に問い続ける。 「この人の話を聞きたい!」って思うのは自分の意見をちゃんと持ってる人。 (ただ単に反対したい人と

          捻くれ者こそが、世界を変える。思考を止めるな!!

          理論と実際の現場

          批評家と指導者は分けて考えてください。 別にどっちが良くてどっちが悪いかじゃ無い。 立場が違うし役割が違う。 優れた批評ができる=良い指導者じゃない。 優れた指導者=良い批評ができるわけじゃない。 理論上正しくても現実的に正しいと限らないし 現実的に正しくても必ずしも理論に則ってるわけではない。 理論はその根底にあるもの。 ただ現実はその上に様々なものが乗っかってくる。 「このチームはこんな基本的なこともできてない」 「もっとこうしたら良いのに」 「そんなこともわか

          理論と実際の現場

          Myビルドアップのトレーニング

          久しぶりに投稿します!とは言っても現段階でこのnoteはほとんど読まれていません。なぜならば現段階で自分のSNSと連動させていないから。それで良いと思っています。今は。もし読んでくれている方がいたら奇跡です。 そしてこのnoteは自分の備忘録+現場のリアルを惜しむことなく書きます。身分を隠しているメリットです。さまざまな諸事情によりクラブから出すことを煙たがれることはあると思いますが、そんなリアルな情報こそが指導者にとってとても学びになることだと思うんです。だから、全て書き

          Myビルドアップのトレーニング

          試合を見て「絶対それ言ったら正解じゃん。最強じゃん。」はもうやめにしませんか?

          「技術が」 「守備で寄せきれてない、下がってる」 「ペナ内での精度」 そんなもんわかってるわ。 わかってないわけないだろ。 そんなんどんな世界になっても言えるだろ。 レアルに対してだってあるシーンを切り取ったり ある1試合をみたら言えるだろ。 そんなんわかってない現場の人なんていないし そんなん言い始めたらなんでもありだろ。 そもそもその考え方も要素還元的なんだよ。 パス+判断+フィジカル=良い選手 だとしたら 俺は今頃 火曜はクローズドスキル 水曜は家でサッカー見

          試合を見て「絶対それ言ったら正解じゃん。最強じゃん。」はもうやめにしませんか?

          サッカーを理解するということは、我々にとっては心地よくないことなのかもしれない。

          このテーマについてどう思いますか? 私は最近の中では1番の気づきです。 サッカーの産まれ故郷諸説ありますが、ヨーロッパですよね。 物事が生まれる時ってだいたい、その時代に必要でその土地の人たちのニーズに応じて生まれますよね。 動物の進化とかもそうじゃないですか。 〜が必要になったから発達してった。 〜を使わないから退化していった。 とか。 必要に迫られて発生するものだと思うんですよね。 てことはサッカー(フットボール)もヨーロッパでなにかの必要に迫られて発生してきたは

          サッカーを理解するということは、我々にとっては心地よくないことなのかもしれない。

          ビルドアップとは?

          みなさんのビルドアップの定義とはなんですか? 後方からボールを前進させること ゾーン1から2へ行くこと パスとドリブルをもちいて前に進む ハーフラインを超える… いろんな定義があると思いますが 今日は私のビルドアップの定義を説明しようと思います。 結論結論から言うと 「相手のディフェンスライン前後で相手に怖さを与える状況を作ること」 です。 ※表現の仕方はチームの言語によって違います。現在実際に使用してるのはこの表現ではありません。 私は「どんなことをするか」ではなく

          ビルドアップとは?