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ビルドアップの時「サイドバックが高い位置をとって、サイドハーフが内側に入る」はオーソドックス…ではなく特殊可変だぞ!

めちゃくちゃ具体的な題名で始まりましたが、結論はそういうことです。

いつからでしょうか?
ジーコジャパンの頃でしょうか?

日本において1-4-4-2のシステムが使われる時、ビルドアップでこの形がよく使われますね。
1-4-4-2でパッと集まったトレセンのようなチームでもなんとなくゲームが始まるとサイドハーフは内側に入ってきてサイドバックは高い位置をとってウイングのようになる。
これが常識かのようになっていると思います。

ただ、私にはこれが違和感でしかありません。
「いやいや、なんでスピードがあってドリブルが得意なサイドハーフが内側に来るんだよ(笑)」
「いやいや、なんでディフェンダーが高い位置をとるんだよ。ダニエルアウヴェスじゃないんだから。」
みたいなことありませんか?

そもそも、サイドハーフをやってるのはサイドでの能力を買われてだろうし、サイドバックをやってるのはディフェンス能力を買われてだろうし。

稀にディフェンス能力がありながら攻撃性能が高いディフェンダーがいたり、ウイング系ではなくインサイド系を多く使った方が良さを発揮できるチームならわかる。
そうじゃないパターンをよく見る。

「オーソドックス」ではなく
「特殊可変のひとつ」だと思う。

「偽サイドハーフ」だし
「偽サイドバック」だと思う。

万能薬でもなく弊害もある。
それによってネガトラの局面ではバランスが崩れていたりする。
2-2-4-2みたいになるんだから、失った局面では後ろのバランスは良くない。

そしてさっきも言ったように、その選手のストロングポイントを消してしまったり、苦手な部分を露わにしてしまったりする。それってなんのための戦略なの??

サイドバックが内側に入るのは特殊可変のように扱われるけど、サイドバックが外高くとってサイドハーフが内に入るのも同じだと思うけどな。
それを盲目に行うのは違うと思う。

それをなんの考慮もなくやるから、「立ち位置」を正しく取れなくて「全体での駆け引き」ができる選手が育たないのかもしれない。
ぐちゃぐちゃ〜ってなって即興性で崩せていいぞーって…

サッカーはもっとシンプルで奥深いものだと思います。

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