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33歳女性、妊娠から流産までのエピソードを掲載する。

皆さんこんにちは、アスカです。

現在33歳のわたくしですが、
去年の秋ごろに妊娠し、年末に流産しました。

「秋から年末」って
言葉にすると、とっても短い。

体感的には長かったけれど、
実際はわずかな時間だったんだな。

現状を先にお伝えすると

現状としては、今月ふつうの生理が来ました。
(妊娠前と同じような生理、という意味です)

よっしゃ〜!
体が回復した!!!!

体が回復すると、気持ちまで前向きになる。
アレもコレもやりた〜い!!!

本当、不思議だよね。
女の人生は、きっとホルモンバランスに支配されている。

ところで、流産について、
あらかじめ知識をもっている人は少ないはず。

わたしの場合、友達から経験談を聞いていた。
それでも「子宮がスッキリする」ぐらいの認識だった。

でも実際には、チュルンと全てが出てくるわけではなく、少しずつ子宮内のものが出てくる感じでした。

これは週数にもよるし、かなりの個人差があるようです。

当時は不安でいっぱいで、書き残したメモを読み返す気力もなかったけれど。

平常運転になり、ようやく「noteに記録を残したいな」と思い至りました。

さて、前置きはこれぐらいにして
妊娠から流産までのエピソードをここに載せさせてほしい。


※注
ここから下は、当時のメモをそのまま貼り付けます。


妊娠〜流産エピソード

2023.11.12 妊娠検査薬

・2日前から胸が痛くなった。触ると発狂しそうなぐらい痛い。生理予定日から日数が経っている。もしや妊娠してる?

・ネイルしに行ったが、気が気じゃない。いつもは真っ赤なネイル一択なのに、やたら優しいベージュピンクなどを選んでしまった。

・夫と合流するはずだったが、お互い別行動することになった。私は薬局をうろうろ、夫はパチスロへ行った。

・妊娠検査薬を買って帰宅。陽性反応が出たのを見た瞬間、わたしは便座の前でガッツポーズをした。

・LINEを送ろうとしたら、夫からなにやら写真が届いた。

ゴーゴーランプが光っている

わたしがトイレで陽性を出した時、夫もスロットで当たりを出していたというわけか。なんとなく縁起がいいではないか。

2023.11.13 エコー初体験

・仕事が終わってソッコー婦人科へ行った。エコーで見てもらったところ、胎嚢?というやつができてた。おめでたじゃん。

・母子手帳をもらうには、心拍の確認が必要とのこと。どうやら「心臓が動いたら妊娠」という概念らしい。来週またクリニックいく。

2023.11.22 心臓が動いてた

・心拍を確認した。感動した。母子手帳をもらいにいく。

・区役所のお姉さんからアドバイス。「妊娠中はメンタルが崩れやすい。鬱っぽくなったら『妊娠の影響だな』と思っておけ」とのこと。たしかに最近すごい落ち込むし、自分のダメなところにフォーカスしやすい。これホルモンの影響か。

2023.11.25〜12.7 頭が変な感じがする

・頭がボーッとし、何をしてたか分かんなくなる。職場で、知っているはずの業務が分からなくなる

・マニュアル通りに仕事してたら、職場の嫌なオジジに怒られて「こいつに注意されるなんて最悪だ・・・」と落ち込む。言い返せないことも自己嫌悪

・職場でスマホを無くし、周囲を巻き込んでビル内大捜索になる。最終的に発見されたものの、ちょっと偉い人に「もう無くさないでね」と念押しされて落ち込む

・とにかく落ち込んでばかりで「ただでさえ自信がないのに、さらに出来ない人になってしまった・・・」と思って涙が出てくる。

2023.12.6 検診

・エコーの様子を動画撮影させてもらう。夫に見せたら喜んでいた。なかなか一緒に検診にいくタイミングがなさそうなので、お医者さんにお願いしてみてよかった。

・短いながらも手足ができていた!足が動いてるのが可愛い。今までのエコーは、ミジンコみたいだったけど、今回は「人間」って感じがした。

2023.12.8〜つわり襲来か?

・昼前の空腹時と、夜18時以降に吐き気がする。夜の吐き気は食べても抑えられず、しょうがないので食べるだけ食べて、吐くときは吐くことにした。

・今のところ毎日のように吐いている。夫は仕事が忙しくて帰りが遅いので、食事の準備が簡単でよかった。

2023.12.13 出血

・税務署に行ってから、軽く買い物をし、美容室へ。

・重たいバッグを持って歩き回ったせいか、はたまた美容室が混んでいて頭が濡れたまま座り続け、首や肩が冷えてカチンコチンになったせいか、緊張性頭痛になった。頭痛薬が飲めないことに今更気づく

・この日、少量の出血・若干の腹痛もあったため、一応病院に連絡した

・「少量の出血は妊娠初期にはよくあることで、腹痛はめっちゃお腹が痛い!という状態になったら連絡ください。薬が飲めないので、出来ることは安静にすることぐらい。とにかく安静にしていてください。心配だったら健診日を早めましょう」とのことだった。そこまでではなかったので様子を見ることに。

・問題は頭痛である。頭が割れそうなぐらい痛い。吐き気がすごくてげろげろ吐いてしまう。お風呂に入ると楽になるので、頻繁にシャワーを浴びたり、ストレッチをしたり、いろいろやってみた。首肩のストレッチをするのもかなり楽になるが、しばらくベッドに寝ていると首周りが固くなっていき、頭痛がひどくなってしまう。

・子宮的には安静にしたいが、首周り的には動きたい。

・夫からLINEがきているが文字を読む気になれない。22時ごろ夫が帰宅、ついに夫がいるところでゲーしてしまう。

・心配して頭痛についてヒアリングしてくれ、ネットでいろいろ調べて、電気毛布を首と肩の下に敷いてくれた。これが効果覿面!!!!!!血流が良くなって、10分後には頭痛がスゥッと軽くなった。吐き気でなかなか寝れなかったが、頭痛さえ軽くなれば万々歳。

・夫のほうは忙しすぎて夜寝付けないらしく、部屋をうろうろしたり、スマホを見たりしていたが、夜中に何度もわたしの手を握ってくれたり、様子を伺ってくれたりするのが愛おしかった。

2023.12.16 出血量が増える

・血の色が鮮やかになってきた

・なんか緊張感がある。すごい嫌だ。

2023.12.17 さらに出血量が増える

・昼用ナプキンがすぐに赤く染まるように。下腹部もぎゅーっとした痛みが出るように。この出血量、正常とは思えない。もしこれが手足からの出血だったら、とっくに気絶してるレベルの失血。

・血流が悪くなるのを恐れて湯船に浸かったりストレッチしたりと体を温めていたので、おそらくそれが原因で出血量が増えたと思われる。不安で深夜に泣く。

・なんとなく、お腹の子に存在感を感じない。怖い。週末でクリニックはやってない。様子を見るしかない。

2023.12.18 救急

・ベッドからほぼ出ずに1日過ごす。日曜だしとにかく安静にするしかない。職場には今日のうちに連絡して、明日は休んで病院に行けたらと思う。

・ネットで情報収集していたら「赤ちゃんの生命力を信じよう」という言葉があり、なんだか勇気づけられた。夫には「今までどうしようもなかったことなんてなかったでしょ?今回も大丈夫だよ」と声をかけてもらった。

・18時ごろ、腹痛が鋭い痛みに変わる

・#7119で相談したところ「救急車で緊急外来に行ったほうがいい」とアドバイスがあり、そのまま119に繋げられるとのことだったので、お願いした。

・すぐに救急車が到着し、近くの総合病院で受け付けてもらえることに。初めて救急車に乗った。救急車はめっちゃ揺れて酔う。

・運ばれている間もお腹が痛かった。救急と言えるかどうかは難しく、タクシーに乗れたような気がするけど、罪悪感を感じている場合じゃなかったので良しとする。車椅子に乗って移動するのも妙に恥ずかしい

・産婦人科でエコーを見てもらったら、胎児が成長していないことが発覚した。心拍も確認できなかった。

・まさか、まさかそんなことが。手が震える。あんなに手足を動かしてたのに。今はピクリとも動かない。目の前の現実を受け入れられない。

・時間を巻き戻したい、幸せでいっぱいの瞬間にもう一度戻りたい。人生で初めて「あの時に戻りたい」と思った。

・お医者さんいわく、「受精の時点でこれ以上成長しない受精卵だった可能性が高い」とのこと。じゃあ、時間を巻き戻したところで何もできないな。

・診察室を出て、夫の顔を見たら涙が出た。めちゃくちゃ泣いた。この人の子供を、もっとお腹の中で育てたかった。赤ちゃん服やオムツを選んでみたかった。

・前回の妊婦健診の直後、最初の出血の時点で、すでに心拍が停止していたと思われる。今まで体調悪かったのは、つわりじゃなく、子宮から出ているエラー信号だったのか。

・「最終判断はかかりつけの病院で」とのことで、痛み止めをもらって帰宅。

・帰宅して、カレーを食べながら泣いた。涙も鼻水もどんどん出てくる。食べている間、夫が抱きしめてくれていた。

・痛み止めは飲んでも全然効かず、スルドイ痛みが続いて眠れない。

・すると、下腹部から「ポンッ」という破裂音が聞こえてきた。きっと自然排出されるな、と思った。トイレットペーパーを片手にスタンバイしていると、どちゃっと血液が出たのと一緒に、小さな袋が出てきた。これが胎嚢だな、とすぐに分かるぐらい「袋」だった。それが我が子という感じは全くしなかった。ただの袋だ。

・寝ている夫を起こして、一緒に見てもらった。わたし一人の記憶になるのが嫌で、夫にも見ておいてほしかった。かなしい思い出は、うれしい思い出以上に、誰かと共有したくなる

・なにか検査があるかもしれないので、トイレットペーパーごとジップロックに入れた。これを持って明日病院に行く

2023.12.19 クリニックで流産確定

・お腹が痛くて全然寝れなかった。夫はよく寝ていたようなので良かった。

・かかりつけの病院に電話したところ、「できれば出てきた内容物を持ってきてください」と言われた。

・診察を受けたら、まだ子宮内に内容物が残っていたので、自然排出を待つことに。内容物の病理検査をしてもらえることになったので、数日後にまた通院する。

・今日明日は自宅で安静にするように、とのこと。先生は普段よりもクールな対応だった。わたしも感情的にならないよう澄まし顔をしてた。

・が、先生と話してるうちに涙と鼻水がダバダバと出てきた。先生めっちゃ焦ってた。急に優しくなった。

・「今回はたまたま残念だったけど、最初に流産した後にお子さんを3人産んでる人もいるから。気を落としすぎないでね」と励ましの言葉をかけてもらった。今後については次の診察でまた話してくれるらしい。

・今まで、病院からの帰り道は、幸せな気持ちでいっぱいだったけど、今日は胸が苦しくて、鼻水を垂れ流しながら帰宅した。

・未来がカラッポになった感じがする。あれこれ妄想していたものが、すべて真っ白になった。マジで、これからどうやって生きていこう。え、マジで真っ白じゃん。なんにもない未来じゃん。

・わたしはほとんど仕事してなかったから、休むのが簡単だったけど。会社員の人はどうしてるんだろう。絶対安静とか、この日に通院とか、そういうのをバリバリ仕事しながら乗り越えてるのは本当にすごい。

2023.12.26 大体は排出された

・通院。まだ出血はあるけど、内容物は大体排出されたっぽい。手術はいらないとのこと。

・出血と腹痛が止まらないのが怖いよね。すでに本体が出ているにも関わらず!!!母体への影響が大きすぎるだろ!!!!!!!!!!!!!

・とにかくお腹が痛い。

2024.1.8 出血あり

・年末年始には止まっていた出血が、また出てきた。

・次の生理には早すぎるので不安。

2024.1.10 病理検査の結果

・電話で検査結果を聞いた。特に問題なかったらしい。

・これは、流産の原因が分かる検査ではない。次の妊娠に影響があるかどうかが分かるものらしい。とはいえ、問題があるなら分かったほうがいいから、病理検査に回せてよかったな〜と思う。

・出血については、もう少し様子を見ることに。痛みはない。次の生理が来たらOK、こなければ3月に検査

・気分的にはだいぶ前向きになってきた

2024.2.9〜 生理

・5日程度の出血がきた。

・1月のときは10日間ぐらい大量出血が続いたが、今回は普通の量、普段の期間。これは生理だ。よかった。

・生理痛が重かったので、来月も重かったらクリニックで相談しようと思う。

メモを振り返って

今、振り返って思い出すこと。

それは、胎児がお腹にいた期間、
とにかく体調が悪かったなぁということ。

マジで。なんであんなに調子悪かったんだろう。
洗濯機のボタン1つ押すのもしんどかった。

妊娠が判明したあたりから、
気持ちもだいぶ滅入っていました。

「私なんて何やってもダメな人間」と思ったし、
あらゆることに落ち込みまくり、
あらゆることに自信をなくした。

特に、仕事面はもうダメだと思った。

個人差があると思いますが、わたしは感情的にも体調的にも波が大きかったです。
ホルモンの変化が及ぼす影響、すごすぎる。

世の中の妊婦たちよ、あなたは生きているだけで偉い。


そして、1つ思い知ったことがある。

子供が育たなかったのは、残念だった。

でも、妊娠・流産を経て、

子供がいてもいなくても、じぶんのことは自分で幸せにするものなんだ

と心の底から実感したんだよね。

わたしは無意識に

「家庭を築いたら幸せになれる」
「子供がいたら母親という人間になれる」

そんな考えを持っていたんだと思う。

そして、流産してから、未来が白紙になったように感じて、愕然とした。

じぶんの幸せを
お腹の子に託しちゃってた

と、ようやく気付いたのである。


子供が欲しかった。
だから、妊娠は嬉しかった。
もちろん、それは喜ぶことだよね。

だけど、そうやってお腹の子に依存していた間、わたしはずっと不安だった。


「安定した幸せ」というのは、誰かを経由して手に入れるものではない。

誰かを土台にして幸せを築いても、それはコントロールすることが出来ない。一瞬で崩れて「無」になりかねない。

わたしたちの穏やかな未来は、じぶん以外の存在に期待を乗せていても、きっと辿り着けないのだ。

「わたしは今の在り方に満足している」
「わたしは良い未来に向かって、自分で舵をきって進んでいる」

そんな感覚こそが安心感であり、土台。

安心感という土台があればこそ、
継続可能な幸せを感じられるのだと思う。



もし今、満足できないのなら
それもまた正解。まだ道半ばということ。

自分を自分で満たせるよう、
今できることをすればよいだけなんだろう。

わたしは職業柄、そういうマインドセット的なことは結構知っているほうだと思ってた。

だけど、何度でも間違えるし、何度も同じようなことで悩んだりするね。人間だなぁ。

改めて、胎児がくれた時間にはとても感謝している。


さて、今は、やりたいことが山ほどある。

不労所得に興味があるし、
投資もやってみたいし、
企業に再就職もしてみたいし、
心理学系のセミナーを再び開催するのもいい。

最近はインスタでVlogを始めた。
知らない人がフォローしてくれるのが、心の底から嬉しい。

今できることは、
来月にはもうできないかもしれない。

だから「また今度」と思わずに、
すぐにそうしようと思う。

話がまとまらなくなってきたので、このへんで。

〜fin〜