見出し画像

《6》婚活アプリで出会って3ヶ月で婚約→入籍した話〜マリッジブルー編〜

これまでのあらすじ:
4回目のデートで告白され、無事にお付き合いをスタートしたわたしと夫であった。

《1》出会い編
《2》デートの約束編
《3》初デート編
《4》3回目のデート編
《5》4回目のデート編

◎2022年3月 婚約

彼とお付き合いをはじめてから、
とっても楽しい毎日がはじまった。

そして2ヶ月も経たないうちに、
わたしたちは婚約した。

(早〜〜〜ッ!!!!!)

彼から結婚の申し出が出たときは、
もちろん嬉しかった。

待ってましたと言わんばかりに
食い気味に「YES!!!」と答えた。

彼は理想的な結婚相手だし、
出会えて本当にラッキーであった。

ただ、心は晴れやかではなくて、
曇り空って感じだった。

うまく言葉にできないけれど、
チクチクというか、モヤモヤというか・・・

とにかく違和感があったのだ。

だけど、わたしは、
その違和感と向き合いたくなかった。

気付かないフリをしていれば
このまま彼と結婚できるんだから・・・

・・・

・・・・・

んなワケ、ないよね。

無視するなんてムリである。

結婚というビッグイベントを前にして、
違和感を持ち続けられるわけがないのだ。

🦩🦩🦩

あれは、彼のご家族に
挨拶に行くタイミングだった。

わたしはモヤモヤを無視しきれなくなり、
約束をキャンセルしてもらった。

せっかく予定を空けてくれていた
彼のご家族たちには
本当に申し訳ないことをしてしまった。

わたしが踏みとどまった理由は
大きく分けて2つあった。

1つ目の理由は「わたしの経済状況」である。

👩(数十万のローンを抱えたまま、彼の家族に会っていいのだろうか・・・)

今のわたしだったら
「大丈夫でしょ!」と言っちゃうと思う。
実際、お金って何とかなるものだ。

彼も気にしていなかったが、
わたし自身は引け目を感じていた。

新幹線のチケット代すらも
じぶんで出せないことが悔しかった。

できればローンを完済して
身綺麗な状態で結婚できたほうがいい・・・

・・・ただ、これは言い訳のようなもの。

本気で稼ごうと思ったら
夜勤バイトでもなんでもできたはずだった。

問題は、2つ目の理由「罪悪感」である。

🦩🦩🦩

当時のわたしは
自分が「罪悪感」を抱いていることに
いまいち気付いていなかった。

ただ漠然と、
胃がチクチクしたり、
心がモヤモヤしたり、という感じだった。

なぜ、罪悪感を持っていたか。

それはおそらく、
まだ彼のことを愛していなかったからである。

(今更〜〜〜!?)

この時の感覚を
うまく言葉にすることは難しい。

なんというか・・・
わたしの胸には、
愛の矢(?)が刺さりきっていなかった。

彼を心から愛するには
あと3歩ぐらい足りていない。

そんな感じだったと思う。

わたしは「彼と」結婚したいのか?
それとも、結婚ができれば良いのか?

そこがハッキリしていないまま
前に進んでしまうことは、
彼にも、そして彼のご家族にも
失礼な気がしていたのかもしれない。

👩(もう少しだけ、時間がほしい・・・)

彼とじっくり話し合った結果、
私たちは入籍のタイミングを遅らせることにした。

〜つづく〜