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スタンドからワークボードへ。
2013年当時、iPadmini7.9インチ(第1〜2世代)iOS6〜8/iPad9.7インチ(第1〜第4世代)iOS3〜6/iPadair9.7インチ(第1世代)iOS7〜12でした。まだ、ApplePencilは登場していません。
着想初期、ノートPCがあれば事足りたビジネスシーンでは、電話とネット検索・音楽系コンテンツを網羅するスマホとPCの2つがあれば充分に感じていました。
そんな折にタブレット用途のひとつとして、動画配信サービスが林立し始めます。2013年YouTubeがサブスクリプション方式のサービス化を始め、Gyaoが「Yahoo映画」開始、2015年にAbemaTVが設立。マルチメディア端末として、音楽とゲームなどの主コンテンツに加わり、動画コンテンツの視聴サービスが充実してきます。
生活情報を得るネットビューワー側に依っていたiPadが、より多様な視聴コンテンツを取り込むことで、生活シーンの中で使う場面が広がっていきます。
勢い、タブレットがリビングの生活シーンを過ごす上で使えるコンテンツを取り込むことで、MacBook・iPhone・iPadら3者の利用シーンに変化が起こってきます。iPadminiの用途にネットサービス動静によって音楽と動画を視聴することが増えていきます。
程なくして、ビジネスシーンで電子メモ帳として使いたい欲求からスタイラスペンを手に入れます。
手頃な機種で「Wacom:BAMBOO/CS600」を手に入れて使ってみますが、Retinaディスプレイ以前の描画レベルでは、擲り書きする程度のメモがせいぜいでした。書いたメモもPCと簡単にデータの共有ができず、メモとしても使いにくいレベルでした。
iPhoneのみならば、音楽プレーヤー専用として企画案の用途を割り切りやすかったのですが、iPadのアプリケーション環境が変化したことで、タブレット中心の製品用途に寄せていきます。
さて、ただ部屋の片隅に置けばよい端末用スタンドから、ユーザーが手元で適度な距離で画面操作する卓上トレー的な要件が加わります。当初の製品構想から用途が変化することで、製品機能を見直します。
掲載した試作画像は、大きめのトレーサイズで、ボードの上辺と下辺にスタンドスリットを設けたものです。
前試作(2次案)より考え方を改めて、メールやビジネス書類の長文テキストを外部キーボードとセットで使う上辺のスリットと、タブレット画面をフリック操作しやすく手元に縦る下辺のスリットを、アプリケーションの用途に合わせた姿勢で使い分けるようにしました。また、大きなボード面を活かして9.7〜7.9インチまでのiPadを、横向き画面でスタンドができるように長めのスリットを設けます。
タブレット画面にペン書き入力したいと考えると、適度にボードを傾けた画角で置きたくなります。左の画像は、ボード裏に足を設けてボード面を傾けています。留め具は取り外し式で置いた端末が滑り落ちないようにしました。
杉は伸縮が大きく反りが出やすい材です。ただのスタンドからワークトレー(書き見台)としての用途に変わったことで、ボード面の平滑度を高める必要性が強まります。
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