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台北の月経博物館に行ってきた

近藤弥栄子さんのVOICYを聞いて台北に月経博物館というものがあるということを知り、気になって今回の台北旅行で行ってきました。

この月経博物館は台北駅から北に数キロ行った商店街の中にあります。正直こんなところにあるの?とびっくりするような場所でした。

かわいらしい雰囲気が外からも分かる

博物館というとかなり大きなものをイメージするかもしれませんが、実際はかなりコンパクトな造りになっています。聞くところによると空き家を利用して作られたものということでした。

内部は色使いがかなり独特かつ象徴的で生理の説明のための子宮の模型や生理用品が展示されているのがとても印象的でした。もともと生理は汚いもの人前で話してはいけないものというイメージをなくすために作られたそうで、その思惑通り生理の体験がない男性のお客さんも多いとのことでした。

様々な生理用品の展示

今回私が展示の中で特に印象に残っているのがネパールの生理小屋の話です。ネパールでは生理中の女性は「触れてはいけない」時期と考えられており、女性はこの間人や家畜から離れて暮らすことが義務付けられているそうです。この小屋は冬場はとても寒いことから女性がそこで火を焚いたことで煙の吸引によって窒息死してしまったり、寒さで凍死したりすることがあるそうです。生理は自然なことで何も汚いものではないのにそれが原因で亡くなってしまっている人がいるというのはとても悲しいことで決してあってはならないことだと感じました。

またこの博物館の裏テーマが生理の貧困なのだそうで、日本でも最近取り上げられるようになった生理の貧困について調べてみました。

厚生労働省の調査によると2020年2月以降、18~49歳の女性で生理用品の入手に苦労したことがある人は8%で、30歳未満では1割を超えいてるそうす。友人の中に数人はいるという計算になりこれはとても多いと感じられる方が多いのではないでしょうか。確かに高齢者がお金を持ち若者が貧困である日本においては月に1000円程度であっても買うことに苦労する人がいることは想像できます。生理に対するタブー意識をなくし、生理について気軽に相談できる社会になってほしいと感じました。

こうした疑問を博物館という形で表現して世の中に訴えていることがとても素晴らしいと思いました。世の中にはたくさんの解決すべき課題があるので意見として表明して自分のできる範囲で解決し、次の世代につなげていきたいと思います。