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USMLE 受験体験記 本番と前日

今回は受験の前日のスケジュールや本番の感想について書いていきたいと思います。

受験前夜

1.宿泊施設

受験前日は、会場であるお茶の水ソラシティにアクセスの良い「アパホテル<お茶の水駅北>」を取りました。


筆者も本当はお茶の水ソラシティ会場の真横、徒歩20秒にある「お茶の水ホテルジュラク」に宿泊したかったのですが、3日前に予約を取ろうとしたらなんと...
もう既にホテルの部屋に空きがなくなっていました。。。
みなさま宿泊施設は早めに取ってくださいね。
お願いします。

今回の試験会場はUSMLE以外の受験生も使っていため、おそらくその方達も含めた何十人がその日に宿泊されていたのだと思います。
まさかホテルが一室も空いていないとは思わず、出鼻を挫かれました。

今回宿泊したアパホテルは会場まで、Google上で徒歩8分でしたが、実際に歩いて実測したところ15分程度かかりました。

実際に歩いておかないと翌日
困るだろうなと思い
散歩がてら測っていました



また、ソラシティ会場は
周囲の施設の数が多い上にやや入り組んでおり、
初見で道を間違えず辿り着くのは
至難の業だと思います。

コンビニを超え、マクドナルドを超えて建物内に入ると奥にエレベーターがあるためそれに乗り5階のプロメトリック会場に向かいます。

プロメトリックの入り口は下の写真のような感じでした。
明日ここで受験するのかぁーと思いながらぼーっと中に進むと、これ以上は入れません
と言われてしまったので前日の下見はここで終了しました。

プロメトリックの入り口

この会場の近くには先述の通りコンビニ(ファミリーマート)があるので最悪、朝ごはんはここで調達可能だと思います。
ですが私が本番の朝8:30にソラシティに着いた時、コンビニは人でごった返していたので時間には余裕を持っておくのが無難ですね。

2.前日のスケジュール

試験前日は16:00ぐらいにアパホテルに到着し、
そこから往復1時間ほどを使って会場の下見をして
翌日の試験中のお昼ご飯とお菓子をスーパーに買いに出かけました。

購入したものは
模試で試していたじゃがりこ・たらこ味、紗々(プレーン味が売っていなかった...)、おかき、タリーズのコーヒーとおにぎり、そして気持ち程度に睡眠に効くという噂のヤクルト1000です。

これらに加えて、どうしても本番中にケーキが食べたくなるだろう?と思った私は
アパホテルの近くにあったケーキ屋さんでケーキを購入。モンブランを買いました。

少し話が変わりますが、
受験前日にすべきこととしてFirst aidの通読やAnkiの見直し、などの勉強を挙げておられる方もいらしたのですが

私は膨大な量の復習を前日にやるのはストレスの元でしかないと思い苦手分野である統計の振り返りのみとし、
残りの時間を他の受験生の体験記やアドバイスを読む時間にして、その方々を仮想仲間に見立てて自分の心に宿しました。

それらの中には前日急に眠れなくなって結局
朝2時まで起きていた方
や、宿泊施設の真横を通る電車の音に悩まされた方
First aidの通読を始めたら覚えていないことが多すぎることに驚愕した方前日にあがいたって点は変わらないと達観(逃避?)していた方などそれぞれの受験前夜を過ごしておられる方がいました。

これらの多種多様な先人の経験に思いを馳せると、私は自然とリラックスすることができました。

3.気をつけたこと

とにかく気をつけたのは
夜眠れなくならないようにすること、そして朝試験開始時には戦闘モードに切り替えられているようにすること、でした。

夜寝付くということを達成するのが最も難しかったのですが、眠剤は翌日のパフォーマンスに大幅に影響を与えるので飲まない方針を固めました。
「いかにケータイを触らずに横になって目を瞑れるか。」が睡眠できるか否かを分けると思いますのでみなさん頑張って...

朝は9:00には試験が始まることを考慮して6:00起床とし、そこから1時間ほど問題を解いたり知識を確認したりして頭を動かしました。

正直その朝活が役に立ったかは不明ですが、普段起きられない私は、その時間に起きているということだけで遅刻しない可能性が上がりますからそれはそれで意味があったかもしれません。

☆受験当日

朝6:00に起床し6:30〜7:30までは
手を動かしながら頭を起こしシャワーを浴びて、
出発は8:10頃でした。

到着したのは8:30過ぎ、
そこから受付に手続きをお願いするとパスポートと受験票の提出を求められます。

提出による本人確認が終了次第、番号札を渡されて、奥の部屋でホスト側の準備が終わるまで呼ばれるのを待ちました。

その際にはロッカーを使うように、と指示されるので
自分の持ってきた荷物を全てそこに入れます。

私は事前に先人のアドバイスもあり試験ブースに最も近いロッカーを2つ使おう。と決めていましたから、我が物顔でロッカーを二つ使いました。

ロッカーの使用数には制限がない(倫理観と助け合いの精神に依存)ので、
貴重品を片方のロッカーに入れ普段開け閉めしなくて良いロッカーを作り、
もう一つをお菓子やケーキを入れ素早く取れる用ロッカーにしました。

財布などの貴重品は邪魔であったのと
万が一があるのでロッカーを分けました。

セキュリティーを通る際に、必ずポケットの中の確認と金属探知機によるチェックを受けなければならないので

ズボンのポケットは常に剥き出しにし、
足首は、はなからくるぶしまで上げておきました。


格好としてはかなり恥ずかしいのものがありましたが、
セキュリティーをしているお姉様達はそんな事どこ吹く風で、「これは効率的ですね!」などと嬉しいお言葉をくださいました。

1.メモ用紙の大きさなど

受験に際してメモ用に、お風呂で使うマグネットシートのようなもの水性の太めのマジックペンをいただけます。

大きさはA4程度で、裏表かけます。が、
もしも消すときは
自身の指で擦って消す必要があり黒い粉が出ます。
Goodnotesに同じ形式のメモ用紙がありました。

そしてここからが問題で、席に着くとECFMGから事前に与えられた番号をパソコンに打ち込むことになります。

2.座席に座ってからすべきこと

座席に案内された後にプロメトリックのスタッフから受けた説明は、
「ご自身の番号を打ち込みましたら始まります」
という一言だけ
でした。

これはスタッフさんがおっしゃる通りで、
自分の番号を打ち込むとあっさり試験が始まります。
つまり、規定の8時間が減り始める
のです。

もしも座ってから言われるがまま番号を打ち込むと息つく間もなく試験が始まってしまうわけです。

逆にいうと、自分の番号を打ち込まない限り
メモ用のノートとペン及びに自由時間が与えられる
わけです。
私はここで一度冷静になり、以前記事で書いた様に問題番号と残り時間の対応表を作成し始めました。

そして、おそらく最初の5分は緊張で文字が入ってこないだろうと考え
慣れるためにいくつかの英文をイメージしました
これで準備は万端です。

そうして自身の番号を打ち込み、試験を始めました。
60分の試験は、問題数に比して非常にタイトです。
1分半以上かかる問題もあれば30秒もかからない問題もあります。
しかし、私の場合最初のステージは非常にベーシックな問題で構成されていたため
過度な緊張もなく解き進めることができました。

3.問題文の長さ

問題文の長さはNBMEでたまに見る短文形式の様な問題は全くなく、どの問題も3〜4行以上はありました。
本当に短いものでも最低2行はあったため、
一問一答形式の問題はまず見ることはないと言ってもいいでしょう。

1ブロック目に出題された範囲は、基礎医学よりも臨床科目が多かったです。

60分はあっという間に過ぎて、初めての休憩を取った時お手洗いに小走りで行って帰ってきたら8分経っていたのには衝撃を受けました。
トイレが遠くやや時間がかかること、セキュリティチェックが案外時間がかかることを肌身を持って感じ一層身が引き締まる思いでした。

先人の体験記では
最初の3ブロックは休まない。
部屋から出ない。

という方の意見を読んだ時受験前は
あり得ない。と思っていましたがそこで腑に落ちました。
そうでもしないと休憩時間は確保できません。
もちろん60分以内に解ければ話は別ですね😢

お菓子を食べる時間はあまりなかったので
とにかく眠気が来ない様
きつけのコーヒーを毎回飲んでいました。
だからおトイレが近かったのかも。

休憩時間は以前の模試で試した通り
6分→7分→8分→14分→13分→12分
を予定しました。が、

結果は
8分→8分→8分→16分→13分→7分という様な形になりました。

特に5ブロック目に入った時の絶望感は忘れられません。
本当になぜか文字が毎回3行目あたりからぶれ始めるのです。
だけど思考は止めず解き進めるしかありませんでした。

ケーキは4ブロック目を終えた後の16分の休憩で食べました。

試験が全て終わったのは
17:30で、会場の外は真っ暗になっていました。

感慨深くて思わず写真を撮りました。

受験後

受験後は、帰りながらバーでワインを頼み
しみじみと1人で祝杯をあげて帰りました。

1.本番の問題の難易度

結論、

Uworldは難しすぎるし多すぎる。が必要。
Rxは簡単すぎる。が導入として適切。
Ambossは学びが深いがUworldで充分。

です。
どの問題集も、USMLEはこの問題集が必要十分条件なのだ。
と言えるほどではない様な気がしました。
結局知らないものは知らないし解ける問題はUworldかAmbossまたはFirst Aidで見たな
というものだった様に思います。

結論「Uworldで良い。」と言われるのは
初学者には明らかに難しいけど、しかしどれも無駄であるわけでもなく
さらにやはり、網羅的であるということが理由だと思いました。
各分野の出題数を考えると
結果論的には必要なかった知識が多かったため
虚しさはあります。

しかしUworldの持つ広いカバー範囲が、受験前の安心を買う保険の様な役割をしていたのだとも思います。

Uwroldを初見で解ける必要がない。
というのが私の持論ですがそれを強く感じた本番でもありました。

これにて本番は終了。
1ヶ月間は悶々と結果如何を待つ期間となりました。

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今回の記事はここまでにして、
次回は本番の反省会とどう過ごすべきだったのかを夢想してみようと思います。

ここまで文章を読んでいただきありがとうございました。

少しでも役に立てれば幸いです。

ではまた!

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