かっぱえびせん 新幹線 懐かしの食堂車ビーフカレー味
皆さん、こんにちは。新幹線メンテナンス東海の広報担当です。
台風や大雨の季節となり、酷暑と言われた夏が過ぎ、朝晩に秋の気配を感じるようになりました。
さて、今回は東海道新幹線60周年に関係するお話です。グルメリポーター風にお伝えします!
東海道新幹線60周年とカルビーかっぱえびせん60周年のコラボ企画として誕生した「かっぱえびせん 新幹線 懐かしの食堂車ビーフカレー味」が、8月6日JR東海リテイリング・プラス様から発売箇所や数量限定で発売されています。気になって、東京駅構内のグランドキヨスクで購入したのでレポートいたします。
まず、おことわりですが、筆者は新幹線食堂車のビーフカレーを食べたことがありませんので、イメージ先行になってしまいますことをご了承ください。「かっぱえびせん」と「ビーフカレー」のコラボ、一見するとどちらもポピュラーな味なので、目新しさはありません。
しかし、カレーサイドで冷静に考えると、えびという「シーフード」と「ビーフ」、メニュー選択の時にどちらか一択、トッピングとの相性を考えながらどちらを注文しようか、両雄並び立たず、非常に迷うところです。
また、かっぱえびせんサイドで考えた場合、筆者が今まで食べたフレーバーラインアップを思い浮かべてみると、「のり」、「わさび」、「塩」や「フレンチサラダ」など、どちらかというと、メインの「えび」のフレーバーを引き立てる味だった記憶があり、今回のあきらかに名脇役感を感じさせない「ビーフカレー味」が、いかに特異な存在かということに気付きます。
以上を考えると、「カレー」というベースの上に、「えび」と「ビーフ」という、どちらも主役級の素材が共演するという期待、いや、この場合は、「かっぱえびせん」と「ビーフカレー」の混沌とした異種格闘技戦が繰り広げられるのではないか、という不安にも似た感情が突如湧き上がってきました。
筆者が考えるかっぱえびせんの味の特徴は、えびをしっかりと感じる「えび然」とした風味と香ばしさにあると思っています。一方、ビーフカレーは、ビーフの濃厚な旨味と脂の香りがカレーにより引き立つという、カレーが主であるチキンやポークカレーとは逆の主従関係です。
今回はさらに「新幹線 懐かしの食堂車」というスパイスが付加されていますので、旅行気分という非日常感と、今は無き食堂車というノスタルジーを思い巡らす中で、山椒を食べたときのように、味覚が鋭敏になってきます。
さて、前段が長くなりましたが、いよいよ開封です。開封した時に立ち込める香りは、デミグラスソースのような濃厚な脂の旨味を感じさせるもので、カレーはあまり主張していません。まさに、食堂車の扉を開けたときに漂ってくる洋食屋の香りです。次にせんべいを見てみると、見慣れたえびせんの形と乳白色の生地に、ソースの茶系色の主張が強く、その中にカレーの黄味を感じさせる色をまとっています。
そのまま口に入れると、かんだ瞬間に、定番のサクッとした食感を覚えると同時にビーフカレーがやってきて、その刹那にえびを感じる。文字にしてしまうと平面で順番があるようにみえますが、この味を一言で表すと「立体的」です。「かっぱえびせんカレー風味」ではなく、確かに「かっぱえびせんビーフカレー味」で、美味しいです。
混沌を感じさせるかもしれないという杞憂をよそに、「かっぱえびせん」と「ビーフカレー」は食堂車の中で、味として対立することなく、美味く懐かしい思い出の中で共存していました。感じ方は人それぞれと思いますので、是非ご賞味ください。
実は、東海道新幹線に食堂車があった当時、弊社の前身の会社もその整備に携わっていました。(タイトルの写真が当時の様子です)そして現在も、東海道新幹線をご利用されるお客様へ快適なサービスを提供し、皆さまの旅の思い出を支えるべく、コツコツと業務に取り組んでいます。今月もご利用ありがとうございます。