TR作成におけるキーファクターとルール設定の関係性
このブログは現在、サッカー指導者をしている主が「日常にあった出来事」や「自分なりの考え方」や「学んだこと」を発信していくものです。
前回の指導実践で「なるほど!」と思ったことを少し共有します。
【キーファクターからトレーニングを考えること】
キーファクターを設定した時に重要になってくるのが、「When」です。
いつそのアクションを行うのか?ということです。
もちろん、「How」や「Why」なども大事です。
でも、その動き方が適切でも、そのアクションをする意図を知っていたとしてもタイミング(When)を間違ってしまえば意味がありません。
だから、この「When」からトレーニングに落とし込む時を少し考えていきたいと思います。
例えば、デスマルケのキーファクターを
「ボールホルダーがフリーの時、背後を取るために、瞬間的に差を作り、ボールを受ける」
と設定したとしましょう。
ここで重要なことは「ボールホルダーがフリーの時」にこのアクションを行うことです。
ボールホルダーにプレッシャーがかかっていたら背後を取るより、横や後ろのサポートをする方が必要です。
つまり、トレーニングの中で、「ボールホルダーがフリーの状態」が起きるようにしなければいけません。
これは当たり前ですよね。タイミングを知るための練習なのに、ボールホルダーがフリーにならなければ意味がありません。
しかし、ずっとボールホルダーがフリーな状態では、これもまた意味がありません。
常にデスマルケをしないといけない状況になってしまうからです。
つまり、トレーニングの中で、「ボールホルダーがフリーになる時」と「フリーにならない時」を作る必要があります。
そうすることで、選手は「ボールホルダーがフリーの時」を認識し、ベストなタイミングでアクションを行うことができます。
それを実現させるためのルール設定(人数、サイズ、タッチ制限など)が必要だということを再認識させられました。
当たり前のようで意外と抜け落ちていた考えでした。
そのようなことも意識しながらTRを作っていきたいと思います。