マンガ紹介:町田くんの世界
「人にやさしくされた時 自分の小ささを知りました」
このフレーズで始まる、MONGOL800の名曲『あなたに』
中学・高校・大学と、カラオケでこの歌を歌い続けてきた、または聴き続けてきたあなたは、きっと私と同じ年代の方でしょう。
そんな、『あなたに』のこの冒頭の歌詞がピッタリと当てはまる漫画。それがタイトルにある『町田くんの世界』。
ちょっぴり(いや、だいぶ?)不器用で、勉強もなんとなく苦手。
だけど、行動の一つ一つに「やさしさ(これ、この作品の書評では平仮名表記が正解です)」があふれていて、家族が大好き。そして、家族も彼のことが大好き。
それが、主人公の町田くん。
町田くんのすごいところは、自分の行動が「やさしさ」からきているものだと、気づいていないところ。
彼は、当たり前のように、当たり前だと思って、人にやさしくしている。
そして、そんなやさしさは、周りの人たちをどんんどん幸せにしていく。
これを読んで思ったことは、「人にやさしくできるって、最強。」ってこと。だって、町田くんは何の見返りも求めていないのに、彼と触れた人はみんな彼のために何かしようとしているから。あと「誰だって、人からやさしくされるとうれしいんだよなぁ。」と、当たり前のことを再確認できた。
この作品を読むと、人にやさしくするってことが、恥ずかしくなくなる。
「この人にやさしくしておいて、好印象ゲット~☆」なんて、浅ましい考えが恥ずかしくなる(あぁ、もっと若い時にこんな作品と出会いたかった…)
こんな時代だからこそ、多くの人に手に取ってもらいたいなぁ。
【補足】
この漫画、実写映画化しているけれど、そちらは残念な出来だった。
人にやさしくしている、不器用な彼をどことなく嘲ている雰囲気が随所に感じられて、観るのを途中でやめてしまった。
【補足の補足】
MONGOL800の「あなたに」この曲が収録されているアルバム『MESSAGE』が発表されて、21年が経つとのこと。こわい笑
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?