「死相」

明日、殺される人を
前日に見た人の話を聞いたことがあって

「明らかに死相が見えましたね」
「僕は霊感とかないのに」

と言っていたのが、すごく印象的で。

明日、殺される人を目にするって
人生でなかなかないではないですか。

私の母も、私の首を絞める前は
死相が出ていましたね〜。

自殺するかな？って思っていた。

のに、自分の首は絞めず、私を先に始末する、
苛烈な母なら、やりそうなことです。

その予測がボンヤリとあったので
私は落ち着いていられたのかもしれない。

母を初診した先生は「うつ状態」診断し
ことが事だけに医療保護入院に。

母は1度、荷物を取りに
家に帰りたいと先生に言っていたけど
その要求は通らず、でした。

医療保護入院は、家族の同意があれば
本人の同意は必要なしで入院できる。

2013年3月の出来事です。

今、冷静になって、時間も経って
死相が出ているように
私には見えた母の状態は
「老人性うつ」ってやつだったんだな、と。

私は、鬱ってよりも、他の精神疾患じゃない？
と思っていたりもしたのですが
「老人性うつ」を最近知って調べてみて初めて

「先生が診察した通りだったなぁ、すごい」と
ぼんやり過去を振り返る時があります。

「老人性うつ」は
妄想がわりとよく現れるみたいです。

だから、認知症との区別がつきにくい、と
私が流し読みした記事に書いたあったよ。

母が入院してすぐは、定期的に
私の自宅に電話をかけてきて
頭の中の妄想を話しまくるシーズンがあり、

2回はつきあったけど
これは埒が開かないわ、と
先生に相談して、電話を禁止するように
お願いをしました。

そこから、何もなければ
何の電話もかかってこないのですが

一昨年は、母が入院している
精神病院から私の携帯に着信があり


「やだなー、出るの。でたくないなー」
「スルーしちゃおっかなー」と
私がグチグチしていたら

なんと夫が

「僕が代わりに出ますよ」と電話を代わり
「今後、妻のお母さんのことは」
「妻ではなく、僕に電話してください」

と言ってくれて

夫婦って、便利だなーー٩( 'ω' )و

婚姻届を出しているから
公式なユニットだもんね🙌

私は母と、母が生きている限りは会わないし
母は「検体」の手続きを済ませているので
死んだ後も、検体の流れに沿うと思います。

現状、今、私はもう
母の骨壺を抱いて運ぶことを
断固拒否の姿勢で構えているのですが
それも、夫が快く引き受けてくれるそうで。

母は、私が15歳くらいまで
蝶よ花よと育ててくれて
結婚前は年商120億を稼ぐオーナーママとして
培われた人間観察力を
すごく丁寧に、私にも伝授してくれたから　
プラスαの、お金ではない財産を
私は母からすでにもらっているのだ。

それを何となく自覚しているので
母を恨んだり、母のことで悩むことはない。