おれめら
慰めを語り合う老婆と
おれめらは
蠢き合う魚どもの鱗のように語り合う
微塵の時間もないのに
過去を行ったり来たり
時計は十一時で止まったまま
うどんものびほうだい
老婆の手のガサガサが
手にとるように解る
手拭いで止血するように
おれめを褒める老婆はよ
引き戸から丸薬を出して
鼠にやる
時計はまた廻り始めた
ああ慰めを棺のように必要とする
おれめら
慰めを語り合う老婆と
おれめらは
蠢き合う魚どもの鱗のように語り合う
微塵の時間もないのに
過去を行ったり来たり
時計は十一時で止まったまま
うどんものびほうだい
老婆の手のガサガサが
手にとるように解る
手拭いで止血するように
おれめを褒める老婆はよ
引き戸から丸薬を出して
鼠にやる
時計はまた廻り始めた
ああ慰めを棺のように必要とする
おれめら