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幸福の募金箱

幸福は
どこに踏み入れたら幸福かわからない
ましてやこの現在で叶うものなのか

ちょうど足を止めた
公園の芝生で遊ぶ子供らが
そのしあわせを享受しているのが
まざまざとわかる

時に
そこにただ寄るのではなく
靴を脱ぎ、靴下を脱ぎ
裸足になって歩くことと似て
足裏で感じることは
正確だ

そこからしあわせが生えているのだ

よく見るとただの芝生じゃない
オオバコやクローバーなど他の雑草が短く刈られ
芝生に入り乱れている

まるで
寄せ集めなのだが
芝生が一円玉なら
オオバコは五円玉
クローバーは十円玉のように
誰かの念がこもった
募金の箱の中身のように価値あるものに感じられて

その芝生を踏みしめる
足が
確かに
わらっている

確かに
わらっている