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Photo by
tomekantyou1
角砂糖と喫茶室
コーヒーに入れた
角砂糖が溶ける間には
ゆるせないかもしれなんだ
何故ならば
そんな時間的余裕すらない
コーヒーがホットならば
わかる
あつあつの
ひとをあたためる温さ
許容と寛容さを併せ持つ
世界中の喫茶室
コーヒーカップ持つ手だって
その日はぬくくていいもんだ
だがおれがした仕打ちは
あんたに
アイスコーヒーの中に
角砂糖をぶちこんだようなもんだ
真夏の汗っかきのおれが
許してなんて言えねえから
アイスコーヒーの量よりも
多い角砂糖をぶちこむ
すまなんだ
すまなんだ
汗っかきのおれを許して
くれ
冷たいグラスに溢れる
角砂糖
おれの観念の甘さ故に
氷りと角砂糖のとがったこころで許しを乞う
どうか
あんたの手のひらの温もりで溶かしてくれや
このおれの傲慢さを