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始まりと終わり

かなしみの始まり
は不意にやって来て
何年も何年も居座ることがある

苦しみの始まりも同時にやって来て
何年も何年も
居座ることがある

涙に暮れても、もがいても
終わりはやって来ないのだけれど

それぞれの終わりが見えてくると

今度は喜びの始まりがやって来る
すると
いままで心を占めていた者たちが
去っていく時に

お茶でも
最後に飲ませてあげたいような気になる
何か餞別でもと

どうせまた来るのでしょうけど
その別れが今生の別れのように
名残惜しく思えることがある