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火花林檎

おお、狂ったような火花の中で
林檎を囓る
その咀嚼音は火花の音と重なり合い

辺りに立ち込める煙りと
火花は冬の闇夜の中で
神話を形勢する

バチバチと林檎を囓る
貪る
抉る
果汁ジュージュー

それらはやがて天空の星空と同化していった