標識
初めてわたしが泣いた時
この顔という標識をみて
わたしの将来の
行く先を知った大人はいない
将来かなしみ行きかしら?
なんて
癇癪を起こし怒った時も
その標識でわたしの行き先なんて
わかるものか
顔は標識みたいなものだけど
行き先までは書いてない
ここから二十キロ先
○○駅
とか
ここから十年先
不幸行きとか
ただ幼いわたしが
笑って幸福そうにしている姿を
もし見かけたのなら
その青い
道沿いにある人生の標識には
ちゃんと行き先
道理に
しあわせに向かっていると
そこに進んでいると
見る人には
ちゃんと分かるのだろう