Photo by b_mary 夏の重み 4 smook 2024年7月21日 08:27 光をたらふく食べた女がよく通る声で話す台所から街に出ようと夏の街では手押し車を押して歩く老女が仏花を差して何処かに向かうおれと女はその老女を追い抜かぬように歩きひそひそと笑って話し合う長い商店街では自転車と歩行者と犬と季節がせめぎあい老女の前をよぎる老女が向かう墓はきっとあそこだそう思った矢先夏の重みに耐えきれなくなった街がクラクションを鳴らす老女の歩みは果てなく続いたおれらはずっとずっと後をつけたクスクス笑いを続けながら ダウンロード copy #季節 #クラクション #クスクス #老女 #矢先夏 4