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小石

たかが小石

だけど対峙してまったく動きもしない
こんな小石程度を動かす念も持たずして
どうして素晴らしい詩など書けよう

言葉では小石すらも動かない

わたしはついに脚で蹴飛ばす
思ったより簡単に転がっていく小石

念とは強く思うこと
書くことはその思いを紙に表現すること

小石が動く時
それはわたしに対する批判が
動きとなって現れて小石を蹴る者が現れたか

感度のあまり小石を蹴ってしまったか

何れにせよ
小石を動かすことに成功したのだ

たったひとつの小石を何年がかりかは知らないが…

それが詩作だ