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吉原岩戸神楽130周年―前編

吉原岩戸神楽は、毎年9月20日にある吉原神社例大祭の夜、五穀豊穣を祈願して奉納されています。今年でなんと130周年とのこと。
無形文化財等にも選ばれており、町内外を問わず披露されています。

国選択重要無形文化財
県指定重要無形文化財
伝えたい阿蘇の農業遺産資源
2015年 イタリアミラノ万博出演
2017年 くまもと県民文化賞本賞受賞等

https://www.instagram.com/yoshiwarakagura/

元々、吉原神楽は吉原集落にある家庭の長男だけが継承してきたものだそうです。
ですが、昨今の人口減少や高齢化に伴って後継者不足に直面したこともあり、保存会の皆さんが文化を絶やさぬように尽力されています。

今年度からその取り組みの一環として、子ども向けに吉原神楽体験教室が開催されました。
神楽当日には子どもたちが舞手となる演目もあるので、今回の体験を経て当日の参加も希望する子どもたちは、当日まで神楽の練習に参加していきます。

今回の告知チラシ

そして、迎えた当日のきよらホールでの様子です。

町役場内のきよらホールにて

この日の会場には、お子さんとその保護者の方が集まっていました。

吉原神楽の動画も上映。
「御幣」と呼ばれる装具を作る保存会の皆さん。
子ども用の衣装もあります。
歩き回ってみたり。
太鼓を叩いてみたり。
刀を抜いてみたり。
記念撮影。

子どもたちは実際に触れる神楽の衣装や楽器に興味津々で、試着なども楽しみながらしていました。

その文化を継承するようになるかどうかはさておくとしても、地域に根ざす文化に幼少期から触れるという原体験がいかに大事であるか、ということの一端を垣間見た気がします。

今回の体験教室を経て、130周年を迎える今年の神楽当日はどうなったのでしょうか。
後編に続きます。

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